「殺処分ちょっと待って」7000羽のニワトリを救った18歳少女のアイデア

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イギリスの農家が、育てていたニワトリを皆に1ポンドで譲り、育てて欲しいと呼びかけ話題となっている。

1万2000羽の殺処分を防ぐため

その農家とは、ノースヨークシャーでBabthorpe Hall Farmを経営しているSheena Seelさん。

彼女によれば、現在飼育している1万2000羽の雌鶏は放し飼いにされ、数年間きちんと卵を産み続けていたという。

しかしその卵を購入してくれるクライアントは、卵の品質を落とさないよう、13カ月ごとにニワトリの群れを入れ替えて欲しいと申し入れてきたそうだ。

そして苦渋の決断の末、1万2000羽のニワトリが殺処分されることが決まってしまう。

現在1000羽が引き取られることに

そこでSheenaさんの娘である大学生のEllieさん(18)は、皆にこの問題に関心を持ってもらおうと決心。

雌鶏の命を救うため「1ポンド(約136円)で皆に譲るので、ぜひ飼ってほしい」と11月11日にソーシャルメディアに投稿し呼びかけた。

その結果、多くの反響が寄せられ、彼女のフェイスブックも約3000人がシェア。さらに1000羽のニワトリが新しい飼い主に引き取られることになったという。

電話番号を紙面にのせて呼びかける

しかしまだ多くのニワトリが残っているため、Ellieさんは彼らが連れて行かれる20日まで諦めず、紙面にも自分の連絡先を載せて呼びかけたそうだ。

彼女は19日の時点でDaily Mailの取材に対し、次のように語っている。

「ニワトリはとてもおとなしい性格で、歩き回れるスペースを必要とするだけです。彼らを屠殺場へ行かせるのは恥ずべき行為に思えます。ニワトリたちは人々が卵を買うお金を節約してくれます。私たちは少し早いクリスマスの奇跡が起きることを望んでいます」

7000羽の命を救うことに成功

このような懸命な活動の甲斐もあって、その後1日に数百人から連絡があり、20日までに多くの一般人やバイヤーが農場へ押しかけたという。

訪れた人はこの農場で放し飼いにされているニワトリたちが非常に元気で、幸せに暮らしているのに驚かされたそうだ。

そのため彼らの多くは子供たちのプレゼントとしてニワトリを2羽引き取ってくれ、100羽以上を購入してくれたバイヤーもいたとされている。

その結果、Ellieさんは20日までに、7000羽のニワトリに新しい飼い主を見つけることに成功した。

母親のSheenaさんは取材に対し次のように語っている。

「娘がソーシャルメディアに投稿してから、メールの音は鳴りっぱなしでした。またあまりにも多くの人々が訪れたので4人では対処できず、お断りする場合もあり、そういう方々には本当に申し訳なく思っています」

残念ながら残りの命は救えなかったようだが、今までもさまざまな場所で多くのニワトリが殺処分されてきたことを考えると、このような取り組みは大切だと言えるかもしれない。