武田 真優子 / つむぎペットケア

写真拡大

■「うちの子、お風呂に入れてやってもええのかい?」

この飼主さんは、最近寝たきりになった老齢犬と暮らしています。寝たきりになってから、入浴はさせず、体を拭いています。また心臓が悪いので薬を飲ませています。さて、この飼主さんの「うちの子」はお風呂に入れてもいいのでしょうか。


■入浴は大切なこと。ただし…

はい。皮膚トラブルを防ぐ上で、入浴は大切なことです。ただし、必ずうちの子のようすを見ながら判断をお願いします。ご心配であれば、信頼できる専門家にご相談ください。


■入浴をさせる上で最も大切なこと

入浴をさせる上で最も大切な子は、あなたのうちの子が、シャンプーや入浴をどう思っているのかということです。


●シャンプーも入浴も好き

●どちらかが嫌い

●どちらも嫌い


という3つのパターンのうちの子がいます。その子に合わせた方法を考えましょう。


■シャンプーのとき大人しいけれど…

「うちの子はシャンプーの時、とても大人しいのよ」

大人しくシャンプーをさせてくれることは、ありがたいことですよね。しかし、


「とても大人しい」=「とても緊張している」


ことが、多くあります。決して、彼らが望んで入浴をしているわけではないのです。



■老齢犬にシャンプーや入浴をさせる場合、気をつけること6つ

質問された飼主さんのうちの子だけではなく、老齢犬のシャンプーでは6つの気をつけることがあります。


1)シャンプーは暖かい日を選ぶ。寒い時期は部屋をあたためる

2)入浴はかなりの体力を消耗するので、うちの子のようすを見ながら行う

3)お湯はぬるめに設定し、湯気が立たないようにする

4)シャンプーは動物用の低刺激性のものを使用する

5)手際よく入浴させる

6)マットなどを敷いて滑らないようにする


■完璧を目指さない


多くの場合、うちの子が若いときは、シャンプーをして入浴させ、毛を乾かしてカットまでを一連の流れを問題なくできたのではないでしょうか。老齢犬になると、この一連の流れを一度にすることが難しくなります。

うちの子を入浴させているときいつもよりも疲れている様子が見えたときには、シャンプーが途中であっても手早くすすぎ、早めに切り上げてタオルで体全体の水分をよくふきとり、休ませることが大切です。

質問の飼主さんのうちの子は、心臓の薬を飲んでいるためシャンプーや入浴方法は専門家の指示を仰いでからシャンプーをしましょう。なぜなら、シャンプーの仕方によっては、具合が悪くなることがあるからです。繊細なケアの元、シャンプーや入浴をさせる必要があります。


■介護には絶対はない

介護方法は、解剖学、生理学上で「こうしたほうがいい」ということはありますが、絶対にこうすべきというものはありません。なぜなら、そのご家庭やうちの子をとりまく環境、うちの子の体の状態によって、変わってくるものだからです。

つまり、介護は「うちの子に合わせ、試しながら組み合わせるもの」です。それゆえ、この記事に書かれていることがあなたのうちの子にぴったりと当てはまらないケースがあります。その際は、まずは、かかりつけの動物病院にご相談ください。