矢野経済研究所の調べによると、2015年の国内OTC市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年比1.8%増の8,090億円と推計されることがわかった。OTCとは医師の処方箋がなくてもドラッグストアなどで購入できる医薬品。内訳は、一般用医薬品が同3.3%増の6,600億円、指定医薬部外品が同4.5%減の1,490億円で、一般用医薬品の高い伸びが目立つ。一般用医薬品が14年に免税対象となったことで訪日外国人客による需要が牽引したことも大きい。

 薬効別にみると、目薬が前年比11.8%増の485億円と2桁成長を達成したほか、ビタミン剤が同4.4%増の710億円と好調に推移した。解熱鎮痛剤は同1.3%増の320億円と堅調。

 同研究所では、今後もOTC市場の拡大が継続するためには、インバウンド需要が一巡する前に国内市場の本格的な活性化が不可欠であるとし、「これまでにない切り口を持った製品投入による新規需要の創出」「新たな訴求展開による既存薬効における潜在需要の掘り起こし」などにより、「国民全体のセルフメディケーションの推進・定着」の実現が必要としている。