11年ぶりにフルモデルチェンジを行なったフォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーランに今年6月に加わったTSI R-Line。ベース車は上級仕様のTSI Highlineで、フォルクスワーゲンR GmbH社によるピリ辛仕上げの内・外装が最大の魅力といえます。

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美点は見た目だけでなく、硬質なしっかりした走りも見逃せません。初代からトゥーランは「ゴルフのミニバン」という雰囲気が漂っていましたが、2代目の新型トゥーランはさらに走りがブラッシュアップされています。

TSI R-Lineは、専用アルミホイールと組み合わせられる215/55R17タイヤが標準ですが、試乗車にはアダプティブシャーシコントロール「DCC」とセットになる225/45R18サイズのピレリ製Cinturato P7が装着されていました。

ベース車のTSI Highline(こちらも215/55R17サイズ)からして硬めの乗り味を示すトゥーランですから、18インチになっているぶんハードな乗り心地になっています。

ただし、ボディの剛性感が高いため、大きめの段差を乗り越えても揺れがダラダラと続くことはなく、路面状態が良ければフラットな姿勢が保たれます。

これなら長距離移動でもドライバーが安心してステアリングを握り続けられるでしょう。また、峠道や中央道のように上り下りやコーナーの多い高速道路でも余計な疲れが軽減されるはず。

クルマ酔いしやすい子ども2列目に座れば(3列目はより突き上げが大きめ)快適なドライブを楽しめそう。

オプションのアダプティブシャーシコントロール「DCC」は、「スポーツ」にもできますが、乗り心地とハンドリングのバランスからすると「ノーマル」が最も同車に適している印象。「コンフォート」は中・低速が多い街中向きという感じを受けました。

150ps/250Nmという動力性能以上に加速フィールが優れているように感じるのは、ターボの恩恵。わずかにターボラグを感じさせますが、中低速域のトルク感があることでほとんど帳消しといえるフィーリングが得られます。

張りのあるシートは適度なフォールド性、そして快適性を両立している点も見逃せません。こうしたある程度硬さのあるシートもお尻などが座面に沈み込むことなく、長距離移動に向きそう。

「ドライバーズミニバン」といえるゴルフ トゥーランR-Lineは、同乗者にも快適で使い勝手も優れています。とくに、日本製ミニバンはどうしても生活臭がしてイヤという人にオススメできます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ミニバンの中でもVWゴルフ トゥーラン TSI R-Lineの走りが抜きんでている理由(http://clicccar.com/2016/11/23/419127/)