発売中のDVD「類」の見どころなどを語ってくれたバカリズム

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お笑い芸人としてだけではなく脚本家、番組MCなどでも活躍中のバカリズムが、年に1回だけ行うライブのDVD「類(たぐい)」が発売された。

【写真を見る】DVDに収録の「反逆の類」では、自身が作詞した歌を披露! 

本作はことし6月に東京・草月ホールで行われたライブの模様を収録したもの。バカリズムに本作の見どころなどについて語ってもらった。

――ことしのライブはどうでしたか? また、出来上がったDVDはどうですか?

(ジャケットが)おしゃれな感じですね(笑)。ライブの時は、毎回まずタイトルを考えて、そこからどういうイメージにしようかなというので、チラシのデザインを考えるんです。出来上がったチラシを見たら、「すげー、おしゃれになっちゃった」みたいな。割と、中(ライブ)でいじっているんですけど、いじりたくなるくらいおしゃれになっちゃったんで、今回はおしゃれなライブだなと思いました。

――なぜ今回は、ライブのタイトルを「類」にされたのですか?

ネタを考える前にライブのタイトルを考えるので、くくりやすいタイトルにしたんです。そこが、いつも一番大変なんですよ! 例えば「海」にしたら、海回りのネタをやらなきゃいけなくなってしまうので、どうにでもなるタイトルというので探したら「類」になったんです。漢字一文字のタイトルは、これまで自分のライブでやってこなかったんで、ちょうどいいんじゃないかと思って。

――本作には8本のネタが入っていますが、一番お気に入りのネタはどれですか?

お気に入りは最後に入っているコント「40LOVE―」です。これはせっかくこんな長いのを作ったのでテレビでやりたいんですけど、20分くらいあるからテレビではなかなか難しんです。でも、なかなかいいと思いますよ! ぜひ見て、皆さんに褒めてほしいです。

――「40LOVE―」では架空の世界“妄想結婚”をネタにされていますね。“妄想結婚”というと、Twitterでバカリズムさんが結婚している体で話を書いていらっしゃるという記事を拝見しました。

このネタ(「40LOVE―」)を思い付いたくらいの時に、実験的につぶやいてみたらどうだというので、やってみたんです。(ネタを)想像しやすいのかなと思って。身内の何人かだけに見せるということでつぶやいていたんですけど、時間を置いて見返すと狂気以外の何物でもないです(笑)。普通に結婚しているみたいに奥さんがいて、僕の日常を淡々と書いているんですよ。そこに落ちがあるわけでもなく。

――周りの方の反響はどうでしたか?

すごくリアクションがあったわけではないですが、「面白いね」って言われました。

――妄想とか架空の世界ってお好きなんですか?

好きっちゃ、好きですね。

――ゲームがお好きだと聞きましたが、そこにつながってくるんですかね?

ゲーム好きですね。仕事の合間、時間が空けばゲームしますね。マニアだったり、すごくうまいわけじゃないんですけど。ちゃんと自分の名前を入力して、その世界の住人になれるものが好きですね。暇つぶしにやるようなパズルゲームとかじゃなくて、そこに自分が居て入り込めるゲームが好きです。もともと存在するキャラクターを動かすのは好きじゃないですね。映画を見ている感覚なので。現実逃避したい感じなんです!

――やるのに大変だったネタはありますか?

大変だったのは「背徳の類」。途中回想シーンを演じながら説明していくんですけど、男のいやらしい感じを分かりやすくするためにいろいろな心理描写を入れました。この男のいやらしい感じの伝え方が難しかったですね。男は誰しも持っているいやらしい部分なんですけど、「この感じがどこまで女の人に共感してもらえるんだろうか?」と悩みました。しかもはっきりとしたいやらしさではなくて、自分で隠しているところににじみ出るいやらしさなんで…(苦笑)。

――最初、“ずらし屋”というテーマでやっていらして、途中からどこで“ずらし屋”と結び付くんだろうと思っていたのですが、最後はスッキリしました。

そうですね。その“ずらし屋”というフォーマット自体は割とすっと決まったんですけど、その中のエピソードの中のクオリティーというか “ずらし屋”って言ったことを忘れさせるために、クオリティーを上げていかなきゃいけないですよね。そこでやっぱり興味を引いて笑わせなきゃいけないので、そこの中身には苦労しました。

――個人的には歌ネタを披露されている「反逆の類」もすごく良かったんですが、毎回歌ネタをやられているんですか? 

ここ何年かは、結構歌ネタをやるようになりました。

――作詞もご自身でやられたり、かなり本格的ですね。歌詞も面白いし、歌もいいですよね。

僕としては演技のつもりなんです。普段カラオケに行くこともあまりないし、歌っている人を演じているだけなんです。歌ネタって、ライブの中に一つあると華やかになるって感覚で、ここ数年は毎回やっています。

――歌といえばMCを務めていらっしゃる「バズリズム」(毎週金曜夜0:30-1:30日本テレビ系)の「バズリズムライブ」で、昨年、秦基博さんと組んで“ハタリズム”として歌っていらっしゃいましたね。

そうですね。ことしはいきものがかりと組んで、「反逆の類」の中の1曲を歌ったんです。“いきものばかり”というユニットで、僕が作った「I think」を歌いました。いきものがかりの通常のバックバンドにも参加していただき、横浜アリーナでやりました。

――どうでしたか?

約1万人の前で歌ったんですが普通にウケていたし、(このネタを作った時は)まさか後に横浜アリーナで歌うとは思っていなかったですね。こういうこともあるので、歌ネタを作っておくと、いいんですよ!

――来年はテレビ番組で歌われるとかいかがですか?

音楽番組をやるようになってから、僕の歌をネタとして歌う機会も増えましたね。でも、ガチでは絶対歌わないです! 笑わせようという目的であれば、僕も歌えるので。演技の一環としてという感じですね。

――劇中には何度か“ココ・シャネル”というワードが出てきたのですが、これは何か意味があるのでしょうか?

特にないですね。自分との無関係さとか自分との距離感がちょうど良かったのが、“ココ・シャネル”なんです。これだけ有名だし、みんな好きなんだろうなと思って。みんなが知っている名前で、フレーズとしてあの場に適切なフレーズだと思ったので。僕自身、“ココ・シャネル”に何か思い入れがあるわけではないです。

――今回のDVDには入っていないのですが、よく女子ネタをやられていますね。ネタ中に“あるある”や毒舌っぽい感じが入っている気がするんですが、女性の言動を観察されることもあるのでしょうか?

見ているつもりはないんですけど、女性特有の感覚とか動きとかあるじゃないですか。男だから気付くのかもしれないのですが、自分にはない珍しい感覚というか生態というか。でも、そんな注目して見ているわけではないです。女性が好きだからですね。好きだから、目立つ部分を特徴としてネタにしているだけです。よく、悪意があるとか勘違いされるんですけど、全然ないです。悪意なんて、何にもないです。僕、女の人好きなのに…(笑)。女性に興味があるっていうだけです!

――現在放送中の「黒い十人の女」(毎週木曜夜11:59-0:54日本テレビ系)には女優さんがたくさん出演されていますね。

ドラマの打ち上げの時に、出演されている女優さんたちに「脚本に女性の“あるある”だとか、女性の気持ちが盛り込まれている」と言っていただいたんですけど、何となくは分かるけど、このことを言っているんだろうって感じはありました。

単純に女性を描いたら“あるある”って言われただけなんです。女性“あるある”をちりばめてやろうと思っていたわけでも、女性の気持ちを描いてやろうとかはないです。「黒い十人の女」では、そんなに“あるある”を意識してはいないですね。

もちろん、リアルに描こうとは思っていましたが。でも、思っていた以上によりリアルに伝わって良かったなとは思っています。

――脚本を書かれたり、多数のテレビ番組に出られたりととてもお忙しく、「いつネタを考えられているんだろう?」と思うのですが、どのように時間を使っていらっしゃるのですか?

もうちょっとみんな、それをちゃんと想像してほしいですね。僕が書いている脚本だったりとか、ネタのペースだったり、テレビの仕事量だったりとか、ちゃんと並べてみてもらえれば分かると思うんですが、絶対に計算合わないんですよ! 

ということは、僕が作るのがめちゃくちゃ早いっていうことなんです。そこをもっとちゃんと評価してほしいですね!

――先ほど、仕事が早いと仰いましたが、早い時はどれくらいで出来たりするんですか?

早い時は一晩ですね。浮かんだら、早いです。どちらかというと、あまり時間がかかっていないネタの方が、ウケやすいですね。スムーズにアイデアが形になっているので、お客さんにも伝わりやすいです。

――ことしもあと1カ月ちょっとで終わりですが、どんな1年でしたか?

ことしは何も遊ぶことがなかったですね。ほぼプライベートがなかったです。お正月休みはもらったんですけど、休み明けからほぼずっとノンストップで何かしらしていました。誰かと旅行に行ったりとか、朝まで遊んだりとか1個もなかったです。ほぼ作業場にいました。

――では来年はゆっくりされたいですか?

いや、来年も同じことになっている気がします(苦笑)。その中でどうやって楽しみを見つけるかを考えた方がいいかもしれませんね。

――でも、仕事の中でも楽しんでいらっしゃるようにも見えたりもするんですが…

うーん、でも意外と大変ですよ。締め切りに追われますし…。「黒い十人の女」の9、10話くらいって、1話につき2日間で書いていましたから。相当ハードなんです!

――来年、やりたい事とか欲しい物とかありますか? 来年はまた新企画をやられるみたいですが…。

そうですね。幸せなことに、いろいろやらせてもらえるのはありがたいですね。新しい試みを2つやることは決まっています。来年もライブもやるし、いろいろな事を作って発表することになると思うので、全部見てください!

――では、最後になりましたがDVDについて一言どうぞ!

このDVDは僕の一番の本業なので、ぜひ見てください!!