最後まで神対応を見せていた山寺宏一

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 山寺宏一や山口勝平などの人気声優たちが、本気でプライベートの時間を可能な限り使いファンと交流し、被災者への支援を呼び掛ける。20日に都内で行われた「日本俳優連合チャリティーイベント東日本大震災・熊本地震 復興支援2016」では、主催した声優たちによる“神対応”であふれていた。

 本イベントは、日本俳優連合に所属する俳優や声優などの実演家が、東北や熊本の復興支援のため開催したもの。トークショーには、堀内賢雄、田中真弓、岡村明美、草尾毅、高木渉、山崎たくみ、山口由里子、中井和哉ら有名声優陣が出席。古谷徹が登壇したトークショーでは、古谷がギャグ作品だけではなくオリジナル作品や洋画吹き替えでも、より面白くなるようにアドリブを入れることが多いことを明かすと、高木と山口勝平が「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」では口が動いていないのにアドリブをいれまくった話で盛り上がるなど、続出する現場の裏話に会場からは感嘆の声と笑い声が入り交じった歓声が飛んだ。

 ステージイベント以外にも、実家が手芸店を営んでいる三石琴乃は直接ファンに教える羊毛フェルト教室を開催。宮城県石巻市のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」のショーに参加した千葉一伸や関智一が直接ファンにグッズをアピールしたり、高山みなみが店長をするカフェで日高のり子がコーヒーを配ったり……小学校跡地を利用した会場には至るところに、誰もが名前を聞いたことがある声優たちが自らができることで直接ファンと向き合い、笑顔で声を掛け、手を取り合ってイベントを進めていた。

 また少しでもチャリティーを盛り上げるため、予定されていなかった神対応が続出していたことも印象的だった。オークションイベントで登壇した山寺宏一は、追加の出品として自身が着用していたブレスレットと指輪を急きょ出品。イベント終了後には、会場外で移動までの短い時間を活用しファンへのサインを書き続けた。トークショーに出演していた山崎たくみや山口勝平らも外に飛び出し、ジョークでファンを沸かせ続けた。

 すべては復興支援のため。少しでも多くの義援金を集めるため、支援につなげるために全力で取り組もうとする熱気に包まれていた同イベント。被災地の状況を知るパネル展では、被災地に贈られる折り鶴を来場者が折るという取り組みも行われていたが、イベント終了間際の折り鶴を集めた箱は色とりどりの鶴でいっぱいになっていた。(編集部・井本早紀)