あんなに痛かったのに、あっけない幕切れに

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人生2度目の腎臓結石を経験したJ-CASTヘルスケアの男性記者(47)は、そのてん末を2016年10月20日付「地獄の激痛は突然に 恐怖の腎臓結石を記者が体験」という記事でまとめた。

以降、投薬により石を体内から排出する試みを続けていたが、すべての終わりもまた突然にやって来た。2016年11月13日、石が自然に出てきたのだ。

「犯人」は「Y」の形をして非常に固い

2016年10月17日未明の激痛、救急搬送という憂き目にあった記者は、その日から2日ほど仕事を休んでから復帰した。発症から数日間は痛みを抑える坐薬に頼っていたが、石の位置がずれたのか詳しくは分からないものの強い痛みは引いた。

医師の指示を守り、毎食後に「石の発育を抑える薬」「排尿を促す薬」の服用を続けた。石を大きくする成分「シュウ酸」を含むコーヒーや紅茶、緑茶、さらにホウレンソウなどの一部野菜は一切口にしないか、大幅に摂取を控えた。発症前はコーヒーを1日3杯飲んでいたが、「ひとまずは石が出るまで」と考えて、週末に1杯だけと決めた。「禁ビール令」も出たので、アルコール類はすべて自粛した。

代わりに水は「1日2〜3リットル」を目標に飲み続けた。冷たくても、温めても水は水、味は変わらない。日が進むにつれてウンザリしたが、「もう二度とあの痛みは味わいたくない」と我慢した。食事どきは、医師に許可されたほうじ茶を主に飲んだ。

排尿のたびに「出るかな」と期待したが、1週間、2週間と経過しても石が体内を移動した気配は感じない。これは長期戦になるのか、そもそも本当に自然排出されるのか、と疑い始めていたころ、「その日」はやって来た。

自宅で用を足していた時、一瞬下腹部に違和感を覚えた。痛みはないが、ゴワゴワとした異物感だ。ほどなくして、石がコロリと出たのだ。繰り返すが、一切痛みは出なかった。

確保できる状態だったので、きれいに洗った後で自分を苦しめた「犯人」を観察した。色は黒ずんでいて、形状はアルファベットの「Y」の字に近い。体内のどこかで引っかかりそうな、イヤな形をしている。最初の検査通り、サイズは6.5ミリだった。小さいが非常に固く、簡単には破壊できなさそうで、「石」と呼ばれるにふさわしい。ただ、まだ検査を受けてからでないとこれで終わりかどうかの確信は持てない。

腎臓にある「小さい石」の間に追い出せないの

数日後、再診のため病院を訪れた。患部のX線写真を撮影したが、何も見当たらない。そこで医師に、持参した「石」を見せたところ、「あ、これですね。出ましたか。よかったですね」と言われた。間違いなかった。

あっさり一件落着となったが、前回の診察時に「一度結石ができると、繰り返しやすい」と指摘を受けた点が気になった。そうでなくても今回が2度目。シュウ酸を含む食品は控える、水を多く飲み続ける、は習慣化していくつもりだが、それでも再発したら――。

今回は発症前に、会社の健康診断で3年ほど前から腎臓に石が写っていた。そこで、こうたずねてみた。

記者「石が小さいうちに、腎臓から体の外に出せないんですか。小さければ痛みも少ないと思うのですが」
医師「残念ながら、それはできません。腎臓にとどまり続けている限りは、痛みは出ません」
記者「一生腎臓に居座り続けるケースも、あり得るのですか」
医師「ええ、でもケースバイケースですね」

結局、早期に自力で石を追い出すのは不可能のようだ。痛みが伴わない微小サイズのうちに出てきてくれるか、一生出てこないか、いずれかにしてくれと願うしかないのか。

記者の場合、1か月程度で解決したのは不幸中の幸いだったが、周囲に話を聞くと腎臓結石の痛みを経験した人は意外に多く、男性が圧倒的だ。しかも自然に排出されず、装置を使って衝撃波を当てて石を破砕したケースもあった。

いつ出てくるか分からないまま待ち続けるより、粉々にしてもらった方が早く解決できると思ったが、取材すると気軽に受けられる治療でもなさそうだと分かった。次回、破砕の体験を紹介したい。