ユネスコの「無形文化遺産代表一覧表」には、2016年1月までに336件が記載されており、日本からは「雅楽(ががく)」を含む22件が記載されている。しかし、中国メディアの北京時間は19日、日本が登録に成功した「雅楽」は元はといえば中国のものだったと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)hee−Onn Leong/123RF.COM)

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 ユネスコの「無形文化遺産代表一覧表」には、2016年1月までに336件が記載されており、日本からは「雅楽(ががく)」を含む22件が記載されている。しかし、中国メディアの北京時間は19日、日本が登録に成功した「雅楽」は元はといえば中国のものだったと論じる記事を掲載した。

 記事は韓国や日本、ベトナムの雅楽は、すべて中国から伝わったものだと指摘。さらに、2009年に無形文化遺産として認められた日本の雅楽についても「中国を源としており、雅楽は奈良時代に中国から朝鮮半島を通じて日本に伝えられたものであり、その後に日本人は中国の雅楽に新しい要素を取り入れて日本の雅楽へと改変した」と説明した。

 一方、「雅楽と周礼は華夏礼楽文明の柱だった」としながらも、現代の中国は雅楽の伝承を失ってしまっており、雅楽発祥の地であるはずの中国は無形文化遺産への申請をすることができないとして、その悔しさを吐露した。

 また、日本が「雅楽」を無形文化遺産に登録したとは言え、それは「中国から奪い取って、登録したわけではない」としたうえで、雅楽は中国人自らが失くしてしまったのであり、他者を恨むことはできないとして、雅楽の生みの親である中国が無形文化遺産に登録できないのは、自らの過失によるという見方を示した。

 宮内庁によれば、日本には古くより神楽歌・大和歌・久米歌などが存在したが、5世紀頃に古代アジア大陸諸国の音楽と舞が仏教文化の渡来と前後して中国や朝鮮半島から日本に伝わったという。中国から伝わった音楽や舞と、日本に存在していた神楽歌などとが融合してできた芸術が日本の雅楽だとされている。古代中国はアジア全域に大きな影響力を持ち、さまざまな文化を生み出したものの、現代の中国ではそうした文化が失われ、継承されていないのは非常に残念なことだと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)hee-Onn Leong/123RF.COM)