中国の大学生を対象にしたアンケート調査で、過半数が進学したことは独立を意味すると考えていることが分かった。一方、「一人っ子世代」の学生は親元に頻繁に電話。父親より母親との会話を優先している。写真は中国の大学図書館。

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2016年11月19日、大学生の過半数が進学したことは独立を意味すると考える一方で、親元には頻繁に電話―。「一人っ子世代」の中国の大学生のこんな実態が明らかになった。両親とのコミュニケーションは「母親を優先」しており、中国の家庭でも父親の影は薄いようだ。

人民網が伝えた「中国青年報」の記事によると、中国青年報社社会調査センターがこのほど、大学生2002人を対象に行ったインターネットでのアンケート調査で、回答者の50.7%が「大学に進学したことは独立を意味する」と考えていることが分かった。31.1%はこれと反対の見方をし、18.2%は「分からない」と回答した。

「独立を意味する」とは別に、実際の程度については「親から完全に独立したい」は28.8%。「親から適切なタイミングで援助を受けたい」が64.5%と多数派で、「これまでと同じように自分に関わってほしい」とした人も4.2%いた。

「独立」の中身(複数回答)に関しては生活面では64.0%、交友関係では57.4%、勉強では51.1%が独立していると回答。このほか趣味では40.7%、消費では39.1%、恋愛では36.3%が独立していると答えた。しかし、将来の職業選択を自分で行い、経済的自立を実現できるとした大学生は相対的に少なく、30.4%にとどまった。

回答者の一人の北京印刷学院の大学院生・王海さん(仮名)は「大学進学は独立のスタートを意味するが、大学生が独立しているというわけではない、大学に入れば適応しなければならないが、適応にかかる時間は人によって異なる」との見方を示したという。

一方、やはり人民網が紹介した「揚子晩報」の記事によると、ネット調査で集めた「両親と電話で話す頻度」に関するデータでは、大学生のうち「両親と週に1度は電話で話す」は44%、「1週間に何度も電話する」は26%、「毎日電話で話す」学生は7%だった。

電話で両親と話す時間は、「6分から10分」が50%と最多。以下、「11分から30分」33.3%、「30分以上」11.1%、「5分以内」5.6%の順だった。会話内容は、「学習をめぐる近況について話す」が21%、「大学で起こった面白い出来事」が22%、「日常生活のとりとめもないこと」が14%だった。「生活費に関する相談」も30%あった。

両親とのコミュニケーションの傾向については「母親とのコミュニケーションを優先させる」と答えた大学生が67%にも上った。「自分から父親とおしゃべりすることはない」との回答が7割もあり、中には「家に電話したとき、父親が出たら、『お母さんはいる?』とまず聞く」との声すらあった。(編集/日向)