ドン・キホーテ公式Twitterより。

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11月22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4程度の地震があり、震源地近くでは震度5弱の揺れを観測した。福島県をはじめとした沿岸などでは「津波注意報」「津波警報」も出て一時騒然としたが、「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」(以下、ドンキ)の公式Twitterは、すぐさま外国人にも避難を呼びかけるという素早い対応をし、世間から称賛を集めた。

ドン・キホーテのすばやい対応


NHK生活・防災Twitterが「福島県に津波警報が出ています。津波はすぐに来ます、いますぐ高台に逃げてください」とツイートすると、すぐさまそれをリツイートしたドンキTwitter。さらにその言葉を、英語、中国語、韓国語、タイ語に翻訳してツイート。以後、NHK生活・防災のツイートをリツイートしては翻訳してツイート、という作業を続けていた。




この姿勢に「ペンギンやるな!」「素晴らしい発想、まさにグッジョブ」「素晴らしいわ! 感動して泣ける」「英語ならまだなんとかって感じだけどタイや韓国語まで対応とは恐れ入った」と称賛の声が相次いでいる。

外国人観光客に絶大な支持を集めるドンキ


ドンキは外国人観光客もメインターゲットの1つとして掲げているようで、それらの客の要望にいち早く応えてきた経緯がある。

中国人の多くが使用する銀聯カードの導入や、外貨での決済対応、国内全店での免税対応、訪日前の商品予約サービス、多言語に対応したHPや店舗POP・コールセンターの設置、無料Wi-Fiサービスなどの整備をスピーディーに行ってきたうえ、今年の10月上旬からは各国の自宅へ商品を配送する「ECサービス」も一部店舗で開始。これから規模を拡大していく構えだ。

ドンキは27期連続での増収増益で、これを支えているとされるのが観光客。中国人による「爆買い」は近年失速しているが、深夜営業などが観光客にうけ、他店が閉まっている22時頃の時間帯に客が集中しているという。

こういった経緯もあって、今回の対応には「ドンキは商品を売るだけじゃなくて、こういうとこでも客を大事にしてるんだね」「お得意様に対してこんな形で気遣えるのは素直に凄いと思う」といった声も上がっていた。