zen habits:私の友人で、本人はあまり自覚が無いのですが、嫌いなものが山ほどある人がいます。彼の生活は自分が嫌いなものを避けること、エクササイズのように気が進まないことを急いでやり過ごすこと、気に入らないことをする人たちにうんざりすることで回っています。

誰にでも自分が思っている以上に嫌いなものがあるかもしれません。嫌悪感を抱くことは全然構わないのですが、嫌悪感により行動が決まってしまっているとしたら、生活をずいぶんと狭めていることになります。

たとえば、

野菜が嫌いだと、ヘルシーな食生活をするのが難しくなります。エクササイズが嫌いだと、体力をつけ健康的になるのが難しくなります。誰かが、喫煙や飲酒をしたりジャンクフードを食べるたびに嫌悪感を抱くと、他人に対してたびたびうんざりすることになります。交通、政治、リアリティテレビ番組の司会者、役人に嫌悪感があると、生活の多くの場面でフラストレーションを感じるでしょう。

実のところ、嫌悪感は必ずしも「悪い」わけではありません。たとえば、他人から酷使されることを嫌う、あるいは、不健康な食品は食べたくない、という場合は、むしろ嫌悪感は有益です。しかし多くの場合、嫌悪感は行動を制限します。そして、嫌なことを完全に避けて暮らすことはできないので、不幸感が募る原因となります。そのため、自由でより幸福な生活をするには、「嫌悪感に行動を支配されないようにする」ことが大切です。

私もこうした嫌悪感から完全に開放されているわけではありませんが、私がどのようにして自分の中にある嫌悪感から自由になる努力をしているかシェアしたいと思います。

まず自分の中にある嫌悪感を自覚する


最初のステップは、当然のことながら、自分の中にある嫌悪感を自覚することです。嫌いな物、避けたいもの、気に障るもの、耐えがたいものをリストにしてみましょう。

たとえば、次のうちあなたの気に障るものはありますか?

何らかの食品あるタイプのエクササイズや活動ある種のテレビ番組知り合いのする何らかの振る舞いインターネト上での一部の人たちの言動何らかのウェブサイトやアプリ自分の恋人になる可能性のある相手との関係成立を邪魔する人たち常にフラストレーションを感じさせる状況特定の社会的状況

他にも例はたくさんありますが、とにかくリストを作ってみましょう。フラストレーションを感じたり、何かを自分が避けようとしたりうんざりするたびに、そのリストに項目として付け加えてください。

とにかく自分がある特定のことを避けがっていることに気づくことです。自分が避けたいものがわかったら、次の章でご紹介する方法を使って嫌悪感との付き合っていけるようにしましょう。


嫌悪感と付き合っていく


自分の嫌悪感に気づいたら、じっくりとそれを直視しましょう。

どんな感覚でしょうか。心でなく、嫌悪感を抱いているときの体の感覚です。嫌悪感はどこにあり、どのような性質のエネルギーでしょうか。感覚が変わる感じでしょうか。強烈、ズキズキ、ドキドキ、キリキリ、退屈、緊張、うずくような痛み、さあ、どれでしょう。

この感覚に心を開きましょう。逃げたり、すぐに拒否したりしないでください。嫌悪感の存在を受け入れて、研究対象を扱うときのように興味を持ちましょう。たいていの人は嫌悪感を無視したがりますが、嫌悪感の正体を突き止めましょう。

嫌悪感には優しい感情で向き合ってください。リラックスして、心を開き、好奇心を持つのです。そうしてみると、その嫌悪感もそれほどひどいものではなく、向き合っても何とかやっていけることがわかるはずです。

これでずいぶん違ってきます。私の場合は、最初は嫌悪感を強く感じますが、これ以上無いほど強く感じた後は、だんだん弱まっていきます。ほんの一瞬の一時的な感覚なのです。

この感情に支配される必要はないことに気づいてください。どんな感覚や考えもちょっと沸き上がるだけであって、それに溺れたり支配されるべきではありません。

野菜を食べることも気に障る人たちと決裂せずに会話をすることも人は自由なのです。そして、今この瞬間を意識し続ければ、そのすばらしさを大切にしたいと思うはずです。

そして、こうした嫌悪感から逃避するのではなく、うまく付き合っていくことです。なぜならば、嫌悪感も人間の体験の一部であり、愛情から生じているものであって、パニックの原因になるべきものではないからです。

固定観念から解放されて、柔軟になりましょう。

身のまわりのすべてのことに対する愛と喜びと感謝を以て、欲望と嫌悪感に満ちた世界を生き抜きましょう。


How to Not Be Driven by Your Aversions | zen habits

Leo Babauta(訳:春野ユリ)
Photo by Shutterstock.