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今、企業では、パブリッククラウドとプライベートクラウドを併用するハイブリッドクラウドの利用が進みつつある。ただし、ハイブリッドクラウドを使いこなす際にはいくつかの課題があるが、その1つがバックアップだ。クラウド環境のバックアップを確実かつ手間をかけずに行うにはどうしたらよいのだろうか。

今回、ヴイエムウェアが11月8日9日に開催した年次イベント「vFORUM 2016」に合わせて来日した、RubrikのテクニカルエバンジェリストのRolland Miller氏に、ハイブリッドクラウド環境におけるバックアップについて話を聞いた。同社は、ハイブリッドクラウド環境向けのバックアップアプライアンスを提供する。

通常、システムのデータを保護する上で、バックアップ、レプリケーション、リカバリ、アーカイブといった処理が必要になり、クラウド環境でこれらを行うとなると、複雑な操作が求められる。

しかし、Rubrikではコンシューマー向けのアプリの操作性によって、これらを実現することが可能だ。Miller氏は、その例として、カレンダー風のインタフェースでバックアップやリカバリの設定が行える先進的かつ操作が容易なインタフェースを紹介した。

また、Rubrikはヴイエムウェアの仮想化製品と親和性が高く、同社の仮想化サーバ製品「vCenter Server」が管理する仮想マシンの情報を自動で収集してバックアップすることができる。バックアップはVM単位に設定が可能で、ファイルおよびフォルダ単位のリストアを提供する。

バックアップしたデータは、Rubrikが提供しているSDKを活用して、プライベートクラウドとパブリッククラウドにアーカイブできる。具体的には、パブリッククラウドであるAmazon S3(Amazon Simple Storage Service)、Microsoft Azure、IIJ GIO、オブジェクトストレージのCloudianなどに対応している。ここで、注目すべきは日本のITベンダーであるIIJのクラウドサービスに対応している点だ。

続いて、Miller氏は「リカバリも簡単な操作でスピーディーにできなくては意味がない」と、Rubrikのリカバリの特徴も紹介した。

Rubrikの操作性はリカバリにも発揮されている。Google検索と同様の操作で、リカバリ対象のファイルを探して、ファイル単位でリストアすることができるのだ。通常、リストアはその日のバックアップファイル全体を戻すことになり、非常に時間がかかり、操作も複雑だ。しかし、Rubrikなら簡単な操作で短い時間でリストアできる。

「パブリッククラウドからもファイル単位でリストアできる。これはクラウドサービスの接続料金の節約に役立つ。例えば、Amazon S3はデータのリードにコストがかかるので、ファイル単位でリストアができれば、ダウンロードするデータ量を最小化して、コストを抑えることができる」とMiller氏。

さらに、Miller氏はRubrikがクラウドの利用を踏まえたインフラ環境を前提として開発されていることのメリットをアピールした。いくつも競合製品はあるが、旧来のバックアップ/リカバリ製品をもとに開発が重ねられた製品は複数の機能を連携させる形で、新たな機能を実現するなど、構造や操作が複雑化しているという。

Miller氏は、「Rubrikの製品は日本企業のITインフラの利用形態に適している。したがって、日本を大きな市場と見ており、国内ベンダーのIIJと提携するなど、投資を行っている」と、日本市場に対する期待を語った。

また、Rubrikの製品を国内で販売するノックスとしては、これまでいくつものバックアップ製品を取り扱ってきたが、Rubrikは革新的な製品であり、新たなサービスを提供できる可能性を秘めているととらえているという。

vFORUMのノックスの展示ブースに立ち寄った人たちは、Rubrikのデモを見て「GUIがわかりやすい」という感想を述べていたそうだ。

ヴイエムウェアはこのたび、ハイブリッドクラウド戦略を国内で強化することを発表しており、同社の製品を活用したハイブリッドクラウドの利用が加速することが見込まれる。そうしたなか、Rubrikの製品の注目度も高まっていくのではないだろうか。