インドの高速鉄道計画において、インドはムンバイとアーメダバードを結ぶ路線に新幹線を導入することで日本政府と合意しており、インフラ輸出を推進している日本にとってはインドの鉄道市場に深く食い込むうえでの突破口になる可能性が高い。(イメージ写真提供:123RF)

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 インドの高速鉄道計画において、インドはムンバイとアーメダバードを結ぶ路線に新幹線を導入することで日本政府と合意しており、インフラ輸出を推進している日本にとってはインドの鉄道市場に深く食い込むうえでの突破口になる可能性が高い。

 中国メディアの捜狐は19日、中国高速鉄道には新幹線にはない「価格の安さ」という強みがあるとする一方、それでもインドが中国高速鉄道ではなく、新幹線を採用すると決定した意図について考察する記事を掲載した。

 記事は、ムンバイ-アーメダバード間の高速鉄道路線は、「ビジネスとしてみれば、さほど利益の出るプロジェクトではない」としながらも、それでも日本が同プロジェクトの受注にこだわったのは、「日本とインドの政治」が背景にあると主張。インド国内ではもともと、高速鉄道の建設に対して「コストがかかりすぎる」という批判があったことを伝えつつ、こうした批判をかわすためにも「全体のコストが安く、世界から技術も認められている中国高速鉄道を採用するほうがインドとしては適切だったはず」だと論じた。

 それでもインドが新幹線を選んだのは、「インドが長年にわたって中国に対して抱いてきた安全保障面における懸念」が理由だったとし、中国との領土問題を抱えるインドは、中国に対して強い警戒心を抱いていると指摘。インドは過去にもハイデラバードの地下鉄建設の際にも「価格の安い中国製車両ではなく、韓国製車両を購入した」と伝え、ムンバイ-アーメダバード間の高速鉄道路線に新幹線を採用したことは、「インドの中国に対する警戒心が今なお根強く存在していることを示す」と指摘した。

 中国は現在、現代版のシルクロード構想と称される「一帯一路」の一部として、東南アジア各国を高速鉄道で結ぶ構想を推進しているが、記事は「インドはビジネス環境が未整備であり、制度的な障害も多い国だ」と指摘し、「インドの高速鉄道市場は日本にくれてやり、その間に中国は一帯一路の重要な構成部分であるタイやインドネシアなどの高速鉄道市場で受注を狙うべきだ」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)