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ティントリジャパンは11月9日、都内のホテルで開催されたヴイエムウェア主催の「vFORUM 2016 TOKYO」のおいて、「サービスプロバイダが本音で語る、本番環境でのVDIの真の実力とは?」と題して事例講演を行った。

この講演では、システム管理やシステム開発、パッケージ開発などを手掛ける京都のワールドビジネスセンターの稲澤孝規氏が登壇。同氏はソリューション事業本部 ソリューション営業部 サービス企画課という部署でDaaSサービスの開発を担当している。

講演で同氏は、「Tintri VMStore T850」をDaaSサービスで利用できるかを検証し、その結果を具体的な数字を示して報告した。

同社は主に大学や病院を主な顧客としており、顧客先に常駐して運用管理やヘルプデスク、コンサルティングなどの業務を行っている。

同氏によると、以前から顧客にはVDIに対する不満足度が高く、VDIに対するトラウマがあるという。不満の多くは、起動の遅さに対するもので、特に大学においては、授業ごとにログオフとログインが行われるため、ログオフストームとログインストームが同時に発生することも影響しているという。

そのため、同社にはこの課題を解決した新たなVDIサービス提供が求められており、今回の「Tintri VMStore T850」の検証は、そのサービス開発過程で行ったものだ。実際の検証は、すでに1200VMが稼動している大学のVDI環境のストレージに、「Tintri VMStore T850」追加するという非常にシンプルな形で行った。なお、検証にあたっては、VMStoreのチューニングは一切行わなかったという。

検証の結果、まずプロビジョニング(100VM)については、1時間から30分に半減。ディスクのI/Oは現行システムに比べ約10倍に向上したという。また、課題であったWindowsへのログイン時間も現行システムの1分5秒から31秒と1/2に短縮され、概ね高評価が得られた。

稲澤氏は特に、プロビジョニング速度が高速になったこと、IOPSをうまくやりくりできることで、サービスが利用中でもプロビジョニング作業が行えることが大きなポイントだった説明した。

そこで同社では、Tintri VMStoreを利用した新たなVDIサービス「Racdes(楽です)」を新たに開発。現在はベータ版を大学において評価しており、正式サービス開始向け準備を進めている。

最後に稲澤氏は、クラウドサービスプロバイダに求められるストレージについて、「クラウドサービスでは保守よりもSLAが注目されており、サービス品質向上視点になっている。また、マルチOS、マルチテナント環境が増え、結局はマシンパワーが重要になってくる。そのため、IOPSをうまくやりくりできるストレージが重要になる」と語った。

(丸山篤)