「24時間働けますか」が合い言葉だったバブル期を未だに背負い、無駄に部下をしごくブラック上司たち。若手社員たちに取材をしてみると、今なお絶滅とはほど遠く、多くの職場にはびこっているようだ。

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電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)の過労死事件をきっかけに、電通のブラックな企業体質に多くの批判が寄せられた。だが、社員に非生産的な「根性論」を叩き込み長時間労働を強いる企業はなにも電通だけではない。そんな価値観の上司に振り回される若手社員の声を紹介する。

2時間睡眠で手取り13万円!
恐怖のブラック上司

 電通の新入社員、高橋まつりさんの過労死事件が話題となってから1カ月あまり。東大卒のエリートで若くて美人、しかも、電通のような大手企業の社員という超絶な勝ち組の女性が、よりによってクリスマスに自ら命を絶ったことは、大きな衝撃をもって報じられた。その一方、これほどまでにこの事件が反響を呼んだのは、彼女の労働環境が他人事とは思えない人が多いからではないだろうか。

 実際、高橋さんの自殺について武蔵野大学の教授が「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」などと、ニュースサイトに投稿して大炎上した例もある。

 今回は、そんな昭和の価値観の上司に悩まされる若手社員の声を聞いてみた。

「私の会社は社長が『俺が若い頃は2日寝なくても平気だった』と豪語するぐらいで、残業をすればするほど評価される体質」と、語るのは都内のデザイン会社に勤務するAさん(26歳)。そうした社風ゆえに、若手社員に長時間労働を強制してくる上司は多いという。

「仕事の量が多いなら寝ないで働けばいいじゃないか」と、力説してくる上司のもと、忙しい時は連日2時間睡眠で、2カ月以上の連勤もザラ。稀に土日休めても、その後また何カ月も無休で働き続けていたAさん。業務の進行が遅いと「土日は何をやってたんだ!」と怒鳴りつけられた。残業代は1円も出なかったという。

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