Doctors Me(ドクターズミー)- 妊婦さんは膀胱炎になりやすい!妊娠中に気をつけたい6つの心がけ

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妊娠中は
膀胱炎になりやすいといわれますが本当なのでしょうか? ・妊娠中の膀胱炎の症状とは ・なぜ、妊娠中は膀胱炎になりやすいのか ・膀胱炎になってしまったらどうすれば良いのか をみていきましょう。

妊娠中の膀胱炎、3つのポイント


妊娠中は膀胱炎になりやすい □膀胱炎のほとんどは
肛門や膣にいる大腸菌などの細菌による感染である □妊娠中に膀胱炎にかかったら、まず
産婦人科を受診しよう

妊娠中にみられる膀胱炎の症状とは

膀胱炎の症状

膀胱炎は、膀胱の粘膜に細菌などが感染して炎症が起こり、
・頻尿、残尿感 ・排尿時の違和感、痛み ・下腹部の違和感、張り、痛み ・白く濁った尿、においのきつい尿 ・血尿 などの症状がみられます。

妊娠中の膀胱炎の症状

妊娠時にはお腹が大きくなって膀胱が圧迫され、頻尿となることが見られますが、排尿時の違和感や痛みを伴うことはありません。 また、妊娠時には生理的な下腹部の張りの症状がみられますが、立ち仕事が続いたり、たくさん歩いたりした時などにみられるものであり、横になって安静にすれば治まることが多いです。 膀胱炎の下腹部の張りは、排尿後も何か気持ち悪い感じが持続してみられます。
排尿時の違和感や残尿感、頻尿がある時は膀胱炎が疑われます。また尿が白く濁っていたり、血尿が出たり、尿の状態がいつもと違う時はすみやかに受診するようにしましょう。

妊娠中の膀胱炎の原因とは

膀胱炎の原因

肛門や膣などに住みついている大腸菌などの細菌が膀胱に感染することで膀胱炎となりますが、通常は大腸菌などの細菌が膀胱内に侵入しても、
膀胱の感染を防ぐ機能が作用して膀胱炎とはなりません。 しかし、
・体調不良や病気をした後 ・疲れやストレスが溜まっている時 ・体の冷えがみられる時 などは、体の免疫が低下し、膀胱の感染を防ぐ力が弱くなっているために膀胱炎になりやすい状態となります。 また排尿を我慢して
膀胱の中に尿が溜まっている状態では、膀胱内に侵入してきた細菌が溜まっている尿と膀胱内にとどまるため感染を起こしやすくなります。 膀胱炎になった時に「お茶をたくさん飲んで」と言われるのは、膀胱内にいる細菌を尿と一緒に外に排出することを促すためなのです。 膀胱内に尿がたくさんたまると膀胱の袋が伸びて、血流が悪くなり、感染を防ぐ働きの作用が低下することも膀胱炎となりやすい原因の一つです。

女性が膀胱炎になりやすい原因とは


女性は男性よりも膀胱炎になりやすいと言われます。女性の場合は、尿道が短く、直線的なため、肛門や膣などの周囲にいる細菌が膀胱内へと侵入しやすいので男性に比べて膀胱炎となりやすい傾向にあります。 また、女性が訴えることの多い下半身の冷えの症状があると、膀胱内の血流が滞り、膀胱の感染を防ぐ働きが弱まって細菌が繁殖しやすくなることも膀胱炎になりやすい原因の一つです。

なぜ妊娠中には膀胱炎になりやすい?

女性は妊娠中に、より膀胱炎になりやすい傾向があります。
理由1:尿が残留しやすいため 妊娠中は子宮が大きくなることで膀胱が圧迫されるので、尿が少しだけ溜まっても尿意を感じやすくなり頻尿となりますが、排尿しても膀胱を空っぽの状態にすることが難しく、尿が膀胱内に残留しやすくなっています。
理由2:免疫力の低下 妊娠時は体調の変化などから免疫力も低下しやすく、膀胱が細菌に感染しやすい環境となっているといえます。

妊娠中の膀胱炎の治療と受診すべき診療科目とは

通常の膀胱炎の治療と妊娠時の膀胱炎の治療

膀胱炎と診断された場合は、炎症の元となっている細菌をやっつけるための
抗菌薬を内服します。 抗菌薬は通常セフェム系やキノロン系が選択されますが、
妊娠時はセフェム系を用いることが推奨されており、妊娠初期のキノロン系の内服は避けるべきとされています。

妊娠時に膀胱炎になったら何科を受診すればいい?

通常、膀胱炎を疑う症状がみられたときは泌尿器科や内科、婦人科を受診しますが、妊娠時は胎児への薬の影響があるため、飲める薬も薬を飲む期間も限られています。 妊娠時に排尿時にいつもと違う違和感や痛み、残尿感、尿の色やにおいの異常を感じたら、
まずはかかりつけの産婦人科を受診しましょう。 産婦人科医の判断で必要な場合は泌尿器科で専門的な治療を勧められる場合もあります。

妊娠時の膀胱炎は早めに治療を

妊娠時に膀胱炎にかかって、細菌が膀胱からさらに腎臓まで侵入すると、
腎盂腎炎を起こして、母子ともに危険となる場合があります。 妊娠時は尿検査で感染が認められれば、本人の自覚症状がなくても抗菌薬の内服治療が行われることもあります。 それほど、膀胱炎は治療をしっかり行った方が良い病気なので、「赤ちゃんへの薬の影響が心配だから」、「もう少し様子を見ても大丈夫だろう」などと受診を見合わせるのではなく、
症状が軽いうちに早めに治療を開始してしっかりと治すようにしましょう。

妊娠時に膀胱炎にならない6つの心がけ

妊娠時に膀胱炎にならないために以下のようなことに気をつけましょう。 ・
こまめな水分(ノンカフェインのお茶や水)摂取を心掛ける ・尿意を感じたら
我慢せずに排尿する ・ウォッシュレットやシャワーなどを活用し
て陰部を清潔に保つ ・性交時に感染することも多いので、
性交後は早めに排尿する ・
体を冷やさないように衣類などで調節する、冷たい物を摂り過ぎないようにする ・不特定多数の人が入る温泉では、
椅子などをよく流してから使う

妊娠時に膀胱炎になったら早めの受診を

妊娠時は膀胱炎になりやすい体の環境となっています。 膀胱に細菌が侵入しないように、侵入してもすぐに排尿して洗い流せるようにこまめな水分摂取と排尿、陰部を清潔に保つことを心掛けるようにしましょう。 無理をしないように体をゆっくりと休め、感染しにくい体の状態をつくることも大切です。 もし、膀胱炎かな? と疑わしい症状があれば、お母さん自身と赤ちゃんのために、早めに受診して治療を行いましょう。 (監修:Doctors Me 医師)