従来のフォント(上)と「にじみ」を表現したフォント(下、大日本印刷の発表資料より)

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 大日本印刷は18日、オリジナル書体「秀英体」で活版印刷の風合いを再現した「にじみフォント」を開発したと発表した。第1弾として「秀英にじみ明朝 L」を、ソフトバンク・テクノロジーのWebフォントサービス「FONTPLUS」で、同日より発売する。価格は月額1080円(税込み)から。

 秀英体は、大日本印刷の前身である秀英舎が明治期に開発した書体で、100年以上にわたり開発が続けられていることから、豊富なバリエーションを持つことが特徴。「にじみフォント」は、この「秀英体」が、これまで印刷された紙面上にどのように表現されてきたかを細かく分析し、そこにこれまで培ってきた書体制作技術と画像処理技術を活かして開発されたものだ。

 大日本印刷の分析によると、活版で印刷された文字に関しては、インクが活字に付着していくことで、徐々に「ハライ」の先端や「ウロコ」の角が丸くなったり太くなったりする傾向があるという。また、線がランダムに揺らぐ・太くなる、交差する部分が丸くなる、近接する部分がつながる、といった事例もみられたという。

 同社では、これらの分析結果を「にじみ効果」として付与する専用プログラムを開発。秀英体フォントデータにこのプログラムで画像処理を行い、「秀英にじみ明朝」フォントを作成した。「にじみ効果」により、手書き文字にも近いアナログな風合いを加えた温もり感を表現することができるとして、工芸品やハンドメイド商品のWeb広告などで「日本の伝統や美」「レトロ感」などの演出も可能としている。

 第1弾として発売された「秀英にじみ明朝L(文字セット:Adobe-Japan1-3)」は、SBTのWebフォントサービス「FONTPLUS」より購入できる。今後は、「にじみゴシック」「にじみアンチック」などのラインナップを追加する予定だ。