Doctors Me(ドクターズミー)- 和温療法で心不全や更年期障害を治療 気になる健康効果を解説《あさイチ》

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2016年11月21日(月)にNHKで放送された『あさイチ』内で「和温療法」が取り上げられ、ネットで話題になっておりました。 低温サウナで身体を温めるだけで、様々な疾患に効果があるということなのですが、実態はどのようになっているのでしょうか? そこで今回は「和温療法」について、効果、方法、そして気になる費用などを医師に解説をしていただきました。

和温療法とは

和温療法とは、身体を気持ちよい程度に温めることによって行う温熱療法の1つで、もともとは慢性心不全に対する治療法として開発されたものです。 痛みがなく、安全で副作用のない治療法として日本のみならず、海外でも注目されています。

病院で行われる和温療法の方法


1:遠赤外線乾式のサウナ治療室の中を60℃で一定にします。
2:60℃にしたサウナ治療室で全身を15分温めて、サウナを出てから毛布にくるまり安静状態でさらに30分保温します。
3:最後に、発汗量に合わせた水分補給を行います。

和温療法が効果的な疾患・症状


心不全

体内のあらゆるところに血液を送り出している心臓の働きが低下し、血液を十分に送ることができない疾患です。 もともと、和温療法は心不全に対する治療法として開発され、一定の効果を上げているようです。

更年期障害

女性が40代半ば頃から卵巣の機能が低下するにしたがって、のぼせや倦怠感などのさまざまな不調があらわれることを更年期障害と言います。 更年期障害は冷えが症状の一つとなる場合が多いため、身体を温めることは効果的と考えられます。

閉塞性動脈硬化症

手や足の血管の動脈硬化が進行し、血管の狭窄や閉塞を起こして十分な血流が確保できなくなります。 和温療法は閉塞性動脈硬化症にも効果があった例があるといわれています。

慢性疲労症候群

日々の生活で感じられる様々なストレスが原因となり、突然、全身の倦怠感に襲われるようになる疾患ですが、体に負担をかけず、リラックスできることでよい効果が期待できます。

線維筋痛症

全身に激しく慢性的な痛みを伴う全身的慢性疼痛で、今一つ効果的な治療法がない難病であります。 しかし、和温療法は苦痛を伴わないことから適しているといえるかもしれません。

和温療法の費用

健康保険は適応にならず、おおよそ1回あたり5,000円くらいであることが多いようです。自由診療になるため施設によって価格は異なります。

自宅で出来る和温療法

和遠赤外線の乾式サウナ、一定の温度にできるサウナ室、といった比較的自宅で準備するには大掛かりな設備や決まった手順を守って行うことが必要です。 しかし、部屋を心地よい温度に温めて、しっかり布団にくるまって休む、といった方法でも、治療とは呼べなくても一定のリラックスやリフレッシュ効果はあると考えられます。

和温療法における注意点

副作用や苦痛の非常に少ない、むしろ心地よい治療法とはいえ、病気に対する治療として行う以上は、しっかり身体の状態や和温療法の効果を把握し、考えうるメリット・デメリットをよく考えたうえで実施するようにしましょう。

最後に医師からの一言

ただでさえつらい病気の症状があるうえに、痛みや苦痛を伴う治療法はもう行いたくない、という方、非常に多いと思います。 そんな場合に、選択肢の一つとしてこの温熱療法を考えてみてはいかがでしょうか。温泉など好きな方は、治療の日が楽しみになるかもしれません。 (監修:Doctors Me 医師)