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<大統領選の勝利後、しばらく鳴りを潜めていたトランプのツイッター攻撃が復活。コメディ番組のモノマネでコケにされたのが我慢ならなかったらしい>(写真:NBC「サタデー・ナイト・ライブ」でトランプ役を演じるボールドウィン〔左〕)

 次期大統領に選出後、共和党主流派との「融和」路線を打ち出すなど比較的おとなしくしていたドナルド・トランプだが、選挙活動中の暴言を思い出させるようなツイッター攻撃がまた始まった。怒りを爆発させるまでの導火線も、再び短くなっている。

 先週末にターゲットとなったのは、毎週土曜深夜に放送される人気コメディ番組の「サタデー・ナイト・ライブ」。番組内のコーナーで、大統領職の大変さを思い知らされてパニックに陥るトランプを演じた俳優アレック・ボールドウィンのことがお気に召さなかったらしい。

【参考記事】トランプ次期大統領とともに躍進する右派ニュースサイト「Breitbart」

 トランプは、番組に関して次のようにツイートした。「昨夜のSNL(番組の略称)を見た。非常に不公平で偏った内容だ。全然、面白くない。イコールタイム(選挙の候補者は反論のためにライバルと等しい放送時間を与えられなければならない、という原則)はないのか?」

 歯に衣着せぬ発言で知られるリベラル派のボールドウィンはそれをあざ笑って、こう言った。「選挙はもう終わったんだ。イコールタイムはもう適用されない」。さらに、トランプが大統領らしく振る舞えば国民もそのように反応するだろう、と続けた。

 トランプは、ボールドウィンにかみつく前日、ブロードウェイの人気ミュージカル「ハミルトン」の出演者に対して、次期副大統領マイク・ペンスに謝罪しろとツイッターで恫喝したばかり。

カーテンコールで挨拶するミュージカル「ハミルトン」の製作者とキャスト(撮影は昨年8月) Lucas Jackson-REUTERS

 このミュージカルは、孤児の移民から苦難の末にアメリカ建国の父の1人になったアレクサンダー・ハミルトンをモデルにしたもの。カーテンコールでメインキャストの1人が、当日鑑賞したペンス(その時にはすでに客席を離れていた)に次のようなメッセージを読み上げた。「あらゆる人種、あらゆる宗教、あらゆる出自の者が讃えるこの物語にあるような多様性を、あなたの政権は守ってくれるのか。我々は不安でたまらない」

 ベテラン政治家のペンスは後に「気にしていない」とコメントしたが、最高権力者になるトランプが些細なことですぐにキレるのは、まさに不安の種だ。

ニコラス・ロフレド