Doctors Me(ドクターズミー)- トリコモナス膣炎は初期症状に注意!感染したらどのような治療を受ける?

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トリコモナス膣炎は、微生物の一種であるトリコモナス原虫が原因で起こる病気です。 トリコモナス膣炎にかかると、性器に不快感がでたり、悪臭のあるおりもの・出血などの症状が出ます。 性病の中では、クラミジアや淋病などと比べるとあまりメジャーではないため、良く知らないという人もいるのではないでしょうか? そこで今回は、トリコモナス膣炎の治療方法など、詳しい内容についてご紹介します。

要チェック項目

□トリコモナス膣炎はおりものの異常や性器のかゆみ・頻尿などの症状がでる □トリコモナス膣炎の治療方法は経口薬や膣剤・膣内洗浄などが用いられる □治療を受けるに当たって、気をつけるべきことがある

トリコモナス膣炎とはどんな病気?

トリコモナス膣炎は、膣炎のなかでも比較的多い病気で、決して珍しい病気ではありません。性的な活動がが盛んである若者を中心として感染者が多く、中高年層でも他の性感染症よりも比較的多く見られます。 トリコモナス膣炎は、そのまま放置しているとどんどん進行していき、生殖器の炎症を悪化させます。自覚症状がない場合もあり、知らぬ間に重傷になってしまうケースもあります。 妊婦さんがトリコモナス膣炎に感染してしまうと、細菌性膣症を合併しやすくなり、破水や早産など、胎児にさまざまな悪影響を与えてしまうリスクが高まってしまいます。

トリコモナス膣炎の症状やサイン

トリコモナス膣炎の潜伏期間は10日前後が一般的で、感染すると以下のような症状が現れます。

おりものの異常

女性の場合、おりものに異常が見られることが多いです。黄色や黄緑がかったクリーム色をしていて、泡立っているような形状のおりものが出た場合には、トリコモナス膣炎である可能性があります。 また、正常な織物と比べて悪臭が強いのも特徴です。

性器の灼熱感・痛み・かゆみ・ただれ

性器が炎症していることから、灼熱感やかゆみ・痛みを感じることがあります。性器が熱を持っているように感じたり、かゆみや痛みなどのような不快なs上場が現れます。 炎症が酷いときには、腫れやただれなどを引き起こしてしまうこともあります。

排尿痛や頻尿

排尿時に痛みを感じたり、尿の回数が増える頻尿が起こるケースがあります。この症状は、女性だけでなく男性にもよく見られるもので、男性のトリコモナス感染症が発覚するきっかけにもなります。

男性は無症状のことも多い

女性はトリコモナス膣炎に感染すると症状が出やすいですが、男性は症状がまったくでなかったり、ごく軽い症状で済んでしまったりするケースがあります。 しかし、症状がないからといって感染していないというわけではなく、前立腺などにトリコモナス原虫が潜伏しており、パートナーへとうつしてしまう恐れがあります。

トリコモナス膣炎の感染経路

トリコモナス膣炎は、基本的には性交渉による感染がほとんどですが、他の経路で感染する可能性もあります。

性交渉による感染

トリコモナス膣炎に感染している人と性交渉をすることで、感染してしまいます。 性交渉をする際にはコンドームをつかって直に接触することを防いだり、不特定多数との性交渉を避けたりすることで、感染を予防することができるでしょう。

温泉施設やプールなどで感染

温泉やプールなどで感染する可能性もあります。 トリコモナス原虫は、膣内だけでなく水気の多い場所であれば生息することができるため、温泉やプールなどに付着していて、それが性器についてしまうことで感染することがあるのです。 温泉やプールに入った後は体をしっかりと洗い流すなど、トリコモナス原虫が付着した状態を最小限にすることで、感染を防ぐことができます。

タオルや下着などで感染

感染者が使ったタオルや下着を介して感染することもあります。家族間ではタオルを共用している人も少なくないはずです。 しかし、家族の中にトリコモナス膣炎に感染している人がいる場合、体を拭いた際にタオルにトリコモナス原虫が付着し、それを使った家族に感染していしまうことも考えられます。

トリコモナス膣炎の治療方法とは?

トリコモナス膣炎は、適切な治療を行うことで完治することが出来ます。それでは、感染してしまった際には、どのような方法で治療をすれば良いのでしょうか?

定期的な膣内洗浄

女性の場合、トリコモナス膣炎に感染したら、膣内を清潔に保つために婦人科で膣内洗浄の処置を受けることになります。 婦人科の膣内洗浄は、膣内に必要な常在菌はそのままに、悪い菌やウイルスは洗い流す作用があるため、トリコモナス膣炎の治療にも有効です。 また、性器を清潔に保つことで炎症の治りもよくなり、不快な症状が緩和しやすくなります。

経口薬を飲む

トリコモナス膣炎に感染したら、男女ともに経口薬を10日ほど服薬します。症状がなくなっても最後まで飲みきることが重要です。

膣剤でトリコモナス原虫を排除

女性の場合、膣に直接挿入するタイプの膣剤を使って、トリコモナス原虫を排除します。経口薬と膣剤を併用することで、完治が早まると考えられています。

トリコモナス膣炎の治療の際に気をつけたいこと

トリコモナス膣炎に感染したら、まずは病院を受診し、必要な治療を受けることが大切です。しかし、治療を受けるにあたって感染者本人が気をつけなければならない点もあります。

治療中はアルコールを飲まないこと

トリコモナス膣炎に使われれる抗トリコモナス薬は、アルコールの分解を妨げる作用があります。 そのため、服薬中にお酒を飲むとアルコールを分解することができず、体調を崩したりアルコール中毒の症状が出たりすることがあります。 服薬中の飲酒は控えるようにしましょう。

自分だけでなくパートナーも治療を受けること

トリコモナス膣炎は、多くの場合が性交渉による感染です。つまり、自分が感染しているということはパートナーにも感染している可能性があるということです。 その場合、自分だけがトリコモナス膣炎の治療をしたとしても、パートナーにトリコモナス原虫が潜伏している以上、性交渉によって再度感染していしまう可能性が極めて高いということになります。 ピンポン感染を防ぐためにも、トリコモナス膣炎の治療の際には、パートナーと一緒に治療を受けるようにしましょう。

症状がなくても感染の恐れがある場合は検査を受けること

トリコモナス膣炎は、人によっては無症状のまま感染していることもあります。特に男性の場合は症状が出にくく、知らず知らずのうちに周囲に撒き散らしてしまっているというケースも少なくありません。 症状がなくても感染していないというわけではないため、無症状であっても感染の恐れがある場合には、性病検査を受けて感染の有無を調べるようにしましょう。

適切な治療でトリコモナス膣炎を撃退!

トリコモナス膣炎は、適切な治療をすることで治すことができる病気です。 まずは検査を受けて、自分が感染しているかどうかを知ることが大切です。 その上で感染していた場合には、家族やパートナーなどにうつしてしまう前に、しっかりと治療をしましょう。 そして必要に応じて周囲の人にも検査や治療を受けるように促すことで、感染の拡大を防ぐことができます。 (監修:Doctors Me 医師)