写真提供:マイナビニュース

写真拡大

去る2016年11月14日、グランドニッコー東京 台場でベリタステクノロジーズ主催のイベント「Veritas Vision Solution Day - Tokyo」が開催された。今回は、Veritas Technologies Information Protection Solutions Senior Vice Presidentのスコット・アンダーソン氏が登壇した基調講演「The Journey to Enterprise DAta Management〜データ管理の未来像〜」の様子をレポートしよう。

○データの価値を最大化させる「エンタープライズ情報管理プラットフォーム」

冒頭、アンダーソン氏は「多くの企業にとって、情報は極めて重要な資産 。世界中の企業がデジタルビジネスへ変革を遂げようとしている中で、情報をどのように管理・活用してビジネスの価値を高めていくかが大きな課題となっている」と語った。

ビジネスの基盤がSaaSやIaaSへと移行するにつれて、企業ではアプリケーションや根底にあるインフラが管理外のものになりつつあるが、そうした中でも将来にわたり企業に帰属し続けるのがデータ。つまり、資産であるデータをいかに管理していけるかが、企業の成功を左右すると言えるわけだ。

こうした状況を受けて「当社は、データの価値を最大化させるのに必要なものとして"エンタープライズ情報管理プラットフォーム"に注目している。このプラットフォームの条件として、ソフトウェア駆動型で、なおかつテクノロジーに非依存的であることが極めて重要。機能面では、データの可視化、管理要件、アクセス要件の新たな基準などを満たすと同時に、データに対する保護、可用性、洞察といった部分も求められる。そこでわれわれは、20年にわたり培ってきた技術とノウハウを基に、現代ビジネスのニーズに応えられる『データ保護』から『エンタープライズデータ管理』への進化を実現した」と同氏は語る。

○新たなスケールアウトアーキテクチャを採用した「クラウドデータ管理」

エンタープライズデータ管理への進化は「クラウドデータ管理」「360度のデータ管理」「インテリジェントデータ管理」「プラットフォーム」という各段階を並行して進めることで実現した。

まず「クラウドデータ管理」を支えるのが、企業向けバックアップ/リカバリ・ソフトウェアとして長年の実績を誇る「NetBackup」だ。NetBackupは近年ニーズが高まっているハイブリッドクラウドのサポートに加え、従量課金ライセンスが利用可能。OpenStackにも対応しており、OpenStackベースのクラウド向けSoftware Defined Storage管理ソリューション「HyperScale for OpenStack」でデータの適切な保護が行える。

スケールアウト・アーキテクチャについても、コントロールプレーンからデータプレーンへと15分ごとにデータを移行するという新たな概念を採用。これにより、アプリケーションが最適なパフォーマンスを発揮できるだけでなく、データプレーンにあるデータを用いた復旧も行える。

また、スケールアウトされたNASをすべてのハードウェアに提供する「Access」もポイントの1つだ。ハイブリッドクラウド、SAN、DASなどに幅広く対応しており、NASのコスト削減に大きく貢献する。

○「360度のデータ管理」でエンドツーエンドの可視化と管理を実現

「360度のデータ管理」については、データアクセス管理、セキュリティ体制の改善、機密情報の保護などにより、エンドツーエンドの可視化と管理を実現している。

ここでアンダーソン氏は「NetBackupは単なる保険ではなく、情報の『宝の箱』だ。意思決定作業のスタート地点であり、ストレージの最適化、データ提供、そしてビジネス保護のための場所として、エンタープライズにおける"ITの縁の下の力持ち"となる」と語る。

このNetBackupと強力なタッグを組むのが、データを可視化する「Information Map」、エンドツーエンドの事業継続と保護を支援する「Resiliency Platform」、高速アクセスと高可用性を兼ね備えたコピーデータ管理用の「Velocity」だ。これらを組み合わせることで、NetBackupへの投資再活用を実現しているのである。

○メタデータ属性とポリシーを組み合わせた「インテリジェントデータ管理」

「インテリジェントデータ管理」に関しては、ポリシー定義と管理にメタデータ属性を適用している。これは、データが持つ作成時の痕跡や経過時間、セキュリティレベルなどのメタデータ属性とポリシーを組み合わせて、インテリジェントなデータ管理を行うことができるというもの。文脈に従った検索はもちろん、ポリシーの割り付けによりデータの理解を促進し、効果的なデータ管理と高度なセキュリティを確保できる世界を目指しているのだ。

例えば、社内で特定のスキルを持つ人物を探し出す場合、従来は社員全員にリサーチを実施し、その中から抽出する必要があった。しかし、インテリジェントデータ管理の文脈検索なら、社内外のリソースに対する検索が簡単かつ高速に行えるのである。

また、データ自身が訴えた処置に基づき保護策を施せるのも、インテリジェントデータ管理ならではの特徴だ。例えば「私は2年間使われていないデータなので、高価なTier1ではなくTier2のストレージに動かしたほうがよい」など、データが自発的に処理方法を求めてくることで、斬新かつ的確なデータ管理が可能となる。

○エンタープライズデータ管理プラットフォームでデータ活用促進を支援

最後に、こうした各種機能をまとめて提供する重要な基盤が「プラットフォーム」だ。プラットフォームでは、自動化されたワークフローをビジネスサービスとして提案し、プライベート/パブリックを問わずデータの発見・分類・安全な保存に関する支援を行っていくという。

さらに、こうした情報を適切に処理できる専用ワークフロー、各種APIでサードパーティ製のさまざまなサービスにつなげられるオープンアーキテクチャについても、ユーザーの利便性を向上する上で極めて重要なポイントとなっている。

最後に「ベリタスの『データ保護』は『エンタープライズデータ管理』へと進化を遂げ、今後も皆さまのデータ活用促進が最大限に支援できるプラットフォームを目指していきます」と語り、講演を締めくくったアンダーソン氏。その表情からは、エンタープライズデータ管理プラットフォームに対する大きな熱意と期待が感じられた。

(エースラッシュ)