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▷投資家としての本田圭佑は「心の底から世の中を変えたい」
日本に比べ、アメリカを始め海外では歌手やスポーツ選手が投資を行う”セレブリティ投資”が盛んだ。ソーシャルメディアが大きくなり、彼らが自分たちでものを売れるというシステムが出来上がったタイミングで爆発的に増えたというこの投資。KSK Angel Fundがパートナーを務めるサッカー選手、本田圭佑氏もその一人だ。彼は同じくパートナーを務める中西氏と投資を行っており、村田氏とも密に交流を深めているという。「彼はめちゃくちゃ変わっていて。半年前くらいに会食をして、3時間くらい”スタートアップへの投資”というテーマだけで盛り上がって。いわゆる投資家が使うような言葉だったりとか、この会社の価値が高いとか安いとかの判断基準とかも、ほぼ同じような目線で語れるような方なんです。今までシリーズAをやってたんですけど高すぎちゃって、シードやりたいんですよね、とか。そんなこと言うと思わないですよね。」

スポーツ選手など「選手生命」がある場合において、ベンチャーに限らず投資は「アセットマネジメントの一つ」であるという。

「(本田圭佑氏は)本当に、心の底から世の中を変えたい(と思っている)。だから変にリアルステートの投資はしない。返事も返ってこないです。実際スタートアップの経営者に会ってもらっても、質問が「それ70億人にリーチできるんですか」みたいな話をしてくるんです。」
最後に岩本氏から「今後のスタートアップ投資環境について、どうなっていくと思うか伺えますか」と問われると、

「(様々な状況にもよりますが)少なくとも今年、去年、一昨年の(組成額増加の)流れもありますし、起業家の目線もどんどん上がっている。そういうプレーヤーにちゃんと投資できるインベスターが出てきたという気はしています。」

と答え、セッションは締め括られた。
▷まとめ
業界では当たり前のように情報が飛び交う中、まだまだ「業界の外」ではスタートアップを身近に感じない人が多く存在するのが日本の現状だ。
クリエイティブを志していても、ビジネス環境についてはあまり知らないという人も少なくはない。

本文にもあるが、スタートアップは「キャリア選択の一つ」であり、インターンを積極的に採用している企業も多い。今はまだ名前が知られずとも、数年後には日本中、ひいては世界中が利用するサービスを生み出す可能性にも満ちている。
そして彼らを取り巻く投資家、特に”エンジェル投資家”という存在も日本ではまだ一般的ではない。しかし彼らこそ想いを持って日本の未来に投資する”影のヒーロー”だ。

「スタートアップ」と「投資家」、この2つの存在がより広く認知され、その魅力と現状、課題に興味を持つ人が増えることを願い、このセッションを第1回目の記事として公開する。

MdN Interactive編集部 吉筋 万記
■TeckCrunch Tokyo2016 イベントレポート
第1回「変化するスタートアップ投資、その最新動向」2016年11月17日、18日の2日間に渡って開催された「TechCrunchTokyo2016」。東京・渋谷ヒカリエには名だたる投資家、起業家、そして彼らを取り巻く業界の人間が集結した。デザインの領域においてもこの数年でその重要性が見直され、今やスタートアップを志望する20代も増加の傾向を見せている。

近年ではクリエイティブを語る上で避けては通れなくなっているスタートアップ市場。本特集ではイベントレポートとして、業界の動向やトレンドを紹介する。
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