Make Use Of : 高速道路を走っている車のライトを長時間露出して撮ると、赤や白の光の筋に変わっている写真を撮ることができます。

しかし、一体どうやったらあのような写真が撮れるのでしょう?

今回は、美しい「光跡写真」の撮り方をお教えしましょう。

1. カメラのセッティング


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光跡写真の撮影で一番大事なことは、カメラを適切にセッティングすることです。

光跡は、シャッタースピードを20〜30秒など、かなり遅くした状態で撮るのが1番です。それよりも遅くすると、光の跡を残した被写体と他の部分が写りこんでしまうかもしれません。

まずはシャッタースピード30秒から始めて、もっと短くしたければ、後で20秒や15秒で撮影してもいいです。

露出を長くして撮影する時は、ISO値(カメラが光を感じる感度)は必ず低くしましょう。また、ISO値を低くすると、美しい光跡が撮れるのに十分なくらい、シャッタースピードを長くすることができます。今回はISO値は100に設定します。

絞り値も、光跡写真を撮るのに欠かせない3つの要素のうちの大事な1つです。

絞り値の範囲はF5.6〜F22まであり、状況に応じて数値を変えます。シャッタースピードが長く、ISO値が低い状態で、背景が写るような絞り値を選ぶのがポイントです。

何度か試し撮りをして絞り値を決めるといいでしょう。まったくわからない場合は、F8〜16の間から始めてみて、そこから変えていってください。


2. 撮影する場所を選ぶ


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光跡写真のような露出を長くする写真の場合、30秒間カメラをまったく動かさずに持ち続けることはできないので三脚を利用してください。

三脚を安定した場所にセットして、カメラをしっかりと固定します。道路のそばで撮影する場合、固定していないと走行する車の振動で動いてしまう場合があります。三脚にフックなどが付いていたら、そこにバッグなどを下げておくことによって三脚を安定させることもできます。

光跡写真の場合、様々な構図を考えることができます。広角や望遠、高いビルの上といった好きなところから撮ることができます。カメラに合った焦点距離を選んで、構図を決めましょう。

オートフォーカスは、暗いところで使おうとするとうまく機能しませんので、フォーカスはマニュアルモードにして、自分でピントを合わせましょう。


3. シャッターを押す


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準備がすべて整ったら、シャッターを押します。カメラに触ると、三脚が微かに揺れたり、慎重に決めた構図がブレたりすることがあるのでカメラのシャッターリモコンを利用しましょう。

リモコンがない場合は、家族で集合写真を撮るのと同じ要領で、カメラのタイマーを活用してみてください。


4. 何枚も撮ってみる


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夜間寒かったり、1枚の撮影に1分近くかかったりすると、帰りたくなるかもしれませんが何枚も撮った結果、最高の1枚が撮れることが多いので撮影を続けましょう。

最初の1枚を撮影しただけで撮影を終わらせないでください。アングルを変えたり、焦点距離の違うレンズを使ったり、シャッタースピードを変えたり、他にも色々と変えながら試してみてください。


5. 撮影したあとにやること


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撮影した写真を補正するのはとても大切なことです。

光跡のようなクリエイティブで抽象的な写真の場合は撮っただけで最高の写真になることはないので、補修は必要不可欠です。


光跡写真の編集ポイント

光跡部分が浮かび上がるようにコントラストを上げる。より抽象的な雰囲気にするためにモノクロにする。背景の邪魔な要素を消す。光跡を組み合わせる。


他にもできること


以上が光跡写真の撮影方法ですが、もっと実験的にできることはたくさんあります。

写真を撮る前に光の動きを見て光の線がどのように出るかイメージし、光跡がどのように写って見えるかを考えながら構図を決めます。光跡を撮影しているだけではなく、背景も写真の一部であることを忘れないで撮影をしましょう。

また、必ずしも夜に撮影する必要はありません。日の出や夕暮れ時などの時間帯でも光跡写真は撮れます。印象の違う写真が撮れるので色々な時間帯で光跡写真を撮ってみましょう。

光跡写真では車が被写体になることが多いですが、飛行機など動く光であれば光跡写真を撮ることができるので、別の被写体でも撮ってみましょう。

光跡写真は、露出の長い写真の中では手軽にいい写真を撮ることができます。また、長時間撮影していればどんな動く光もドラマチックに見えます。


How to Get Incredible Light Trails in Your Photos |Make Use Of

Harry Guinness(訳:的野裕子)
Photo by Pixta