18日、密航をあっせんする犯罪組織・蛇頭の男が、上海の大型フェリーターミナルで逮捕された。上海史上最大の密航事件として、29人が身柄を拘束されたという。写真は呉淞口国際郵輪港。

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2016年11月18日、中国メディア・澎湃新聞によれば、17日、密航をあっせんする犯罪組織・蛇頭(スネークヘッド)の男が、上海の大型フェリーターミナル・上海呉淞口国際郵輪港で逮捕された。上海史上最大の密航事件として、29人が身柄を拘束されたという。

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上海の出入国管理機関によれば、上海呉淞口国際郵輪港では当時、大型クルーズ船2隻が接岸。国内外の旅客が多数出入国しており、出国検査ロビーは韓国に向かう予定の人でごった返していた。そうした中、出国検査を受けていた旅客の様子に不審を覚えた検査官が調べたところ、組織的な違法出入国が発覚した。あっせん料は1人4〜5万元(約64〜80万円)だったという。

蛇頭は、密航しようとする客にそれぞれ「会社社長」や「会社役員」などの架空の身分をでっち上げ、旅行会社を通じて韓国へ行くクルーズ船の乗船チケットを用意。韓国に入国した後、現地の仲間に引き渡して、違法な仕事に就かせる計画だった。

身柄を拘束された29人の中には、同郷出身者や血縁関係にあるものが多く、家計が貧しい親子もいた。息子の嫁取り必要な費用を稼ぐため、親戚を通じて韓国への渡航をあっせんしてもらったというケースや、喉頭がんにかかった父親の手術費用を稼ぐため、高額なあっせん料を高利貸から借りてでも出国しようとしていたケースもあったという。

上海の出入国管理機関は、犯罪グループの不法な誘いに乗らず、正規のルートで信頼の置ける仲介業者を通じて渡航するように呼びかけている。(翻訳・編集/岡田)