ついに東京公開!

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 NHK時代に大河ドラマ「武田信玄」や朝のテレビ小説「はね駒」などを世に送り出した演出家の大森青児氏が11月20日、初監督映画「家族の日」の舞台挨拶を東京・新宿K's cinemaで行った。主演の伊原剛志と田中美里、岸辺一徳も登壇。キャスト3人がそろうのは撮影後初めてで、伊原は「やっと監督と2人の舞台挨拶から解放された」と冗談めかした。

 大森監督が故郷の岡山・高梁市で昨夏に撮影し、岡山を皮切りに京都、大阪、兵庫、名古屋で順次公開され観客動員1万人を突破。前日19日から東京で封切られ、今後も埼玉、福岡などでの上映が決まっており、大森監督は「私を含め3人で、資金集めから始め手作りで2年半かけた。いろんな人の協力を得られ、こんなにありがたいことはない。全国制覇、いくつもりです。背中を押してください」と意気軒高だ。

 東京から移り住み、山の中で暮らす「ターザン」と呼ばれる老人と出会った子供たちとその家族が自然や命の尊さを学んでいく感動作。大森監督と28年来の親交がある伊原は「高梁は本当に暑くて、クーラーもなく汗が止まらなかったけれど、いい思い出になった。やっと東京での公開で、徐々に広がってきている。もっともっと広めていただければ幸いです」としみじみ語った。

 2000年「一絃の琴」で主演に抜てきされた田中が「手作り感満載で、衣装も自前だった」と暴露すると、大森監督は「そこは言わんといて」と懇願。それでも、「当たり前のことが大切なんだと気づかされる作品。47都道府県の人に見てもらいたいですね」と監督の意向を再アピールした。

 ターザン役の岸部は、渡辺謙の初レギュラードラマの1983年「壬生の恋歌」からの付き合いで、「ターザンの役づくりと言ったって、ホームレスのイメージだから」と自ちょう気味。「ほとんどが山の中なので、撮影が終わって帰るとものすごく虫に刺されていた。でも、終わっているから文句も言えなかった」と明かし、会場の笑いを誘っていた。