藤田ニコル「(オープニングで注目選手を聞かれ)あの、“麒麟で〜す”って言う人がいい〜」
麒麟・川島「僕で合うてます?」

10人の芸人が大喜利で頂点を争う11月19日放送『IPPONグランプリ』(フジテレビ系列)。
第16回の今回は、ふかわりょう、ロッチ中岡、永野の3人が初参戦し、IPPONスカウトからはとろサーモン久保田が進出。迎え撃つのは優勝経験者5名と、前回のIPPONスカウト優勝者・麒麟川島である。


Aブロック:バカリズムがサドンデスで……!


Aブロックは、バカリズム、ふかわりょう、千原ジュニア、永野、秋山竜次(ロバート)の5人。

優勝経験のあるバカリ、ジュニア、秋山が最初から順調に飛ばす。3問目の「写真で一言ルーレット」が終わった段階で永野とふかわが2本のところ、バカリ・ジュニア・秋山は7本で横並び。これには実況の榎並アナも「ベテラン勢が1本を取っていきます!」と興奮。しかし、ふかわりょうは芸歴22年。実は秋山よりも先輩なのである。

そのふかわが覚醒したのが4問目「犬の100倍の嗅覚を持っている たかし君の悩みを教えて下さい」だった。

・CIAからの執拗なメール
・麻薬犬の手抜きがわかってしまう
・感情にも匂いを感じ、「葛藤」が苦手

この問題だけで4本もIPPONを獲得し、チェアマンの松本人志も「インテリジェンスな答え」と感心。『内村プロデュース』を思い出して胸が熱くなったテレビっ子も多かったろう。

4問目を終えてバカリズムとジュニアが9本で並び、勝負はサドンデスへ。バカリズムが唇を突き出し天を仰ぐ。それもそのはず、バカリズムはこれで9回目のサドンデス。過去8戦中勝ったのは1回しかない。

お題は「しりとりでむしろ勝ったともとれる かっこいい負け方をしてください」。チェアマンの松本が「『ん』が付くカッコいい言葉、ってことなんでしょうね……」とコメントするなか、最初にボタンを押したのはバカリズム。

バカリ:(たっぷり溜めながら)「おつかれさん」

結果は見事に1本!バカリズムは答えを先に出した理由について「これは絶対取り合いになると思ったんで。近い感じの終らせる答えが」とコメント。横で心底悔しそうな顔のジュニア、出すはずだったフリップには「fin」の文字……!

大喜利の高みにいる東西芸人が、同じ読みで同じ傾向の答えを用意し、わずかな差で削り合っている。しびれる結末を迎えたAブロック。バカリズムは2014年の第12回以来、2年ぶりの決勝進出だ。


Bブロック:エロもカルタも「ええ声無双」


Bブロックは、堀内健、中岡創一(ロッチ)、若林正恭、久保田和靖(とろサーモン)。

1問目は「大林素子がセクシー女優に デビュー作のタイトルを教えて下さい」。ゲスト席に座っている大林素子本人を前にしてのこのお題。平たく言えばAVのタイトルである。直接的な言葉を使わず、テレビの放送コードに引っかからないワードでくぐり抜けねばならないが……。

・アタック Nanpa-1(久保田)
・東洋の痴女(若林)
・川合さんごめんなさい(ホリケン)
・なめれどもなめれどもまだ膝(川島)

松本チェアマンも「本人目の前にしてよく言うわ!」とツッコむほどの出来栄え。若林はこのお題で一気に3本を獲得。「こんなところでむっつりスケベが役に立つとは」と振り返り、審査員席のバカリズムに「彼はすごく性欲が強いんで」と解説される。

また、麒麟川島は自慢のエエ声で「汗ばむアジアの壁」「黒部渓谷」など、なんでもないワードをエロく響かせる。この声が活きたのが3問目「このカルタの読み札を教えてください」。落ち武者が座り込んで肩を落としてる絵柄に「ゆ」の文字。これに川島、「許さんぞ あの美容院」と怒りに声を震わせたかと思えば、「優柔不断なサラリーマンが、戦国時代にタイムスリップ!?」と広川太一郎ばりに軽快に読み上げる。元の答えが面白いのはもちろん、読み方で強度がさらに高まるのだ。

4問目を終え、Bブロックも川島とホリケンのサドンデスに。ホリケンと川島、どちらもバカリズムと戦いたい。

堀内「決勝でバカリズムと戦いたいです」
川島「バカリズムは僕のものです」
バカリ「なんか、僕がすごいいい女みたい」

お題は「不倫してもギリギリ許されそうなタレントを教えてください」。1本を取ったのは川島の「KABA.ちゃん」。川島(かわしま)さんが椛島(かばしま)さんのおかげで決勝に進んだ。

決勝戦:バカリズム、抱かれる


バカリズムvs麒麟川島となった決勝戦。「絶対王者」のイメージがあるバカリズムだが、優勝から5年半遠ざかっている。久しぶりの優勝を目指すバカリズムに、川島は「今夜バカリズムを抱きます」と意気込む。3本先に取ったほうが勝者だ。

1問目を川島が、2問目をバカリズムが取って1対1。3問目は「新たなルールが加わりあっち向いてホイ界に革命が!なに?」。すぐに答えは出ない。二人の引きの映像と、マジックが走るキュッキュッという音、別室で無言でモニタを見つめる松本人志、そこに榎並アナの実況がかぶる。

「……互いに筆を走らせ……首をかしげながら……バカリズムさんは一心不乱に筆を走らせている……」

まるで書道家の実況のよう。しかし溜めれば溜めるほど、観客の期待感が高まりハードルが上がってしまう。静寂を破って先に出した川島(あっちむいて〜♪トゥットゥットゥットゥッ〜ホイ!って音が入った)が伸びず、静寂が和んだ後に出したバカリズム((絵回答)指で持っていっていい)が1本となった。

続く第4問では川島が返し、2対2。最終問題は「一発屋芸人の集まるBar そこで一番人気のカクテルの名前は?」。先にボタンを押したのは川島、口を尖らせるバカリズム。「One more time One more chance」というキレイな回答だったが判定は15点で1点足りない。

このあと出した2人の答えは、Aブロックサドンデスのように同じ傾向の一騎打ちだった。

バカリズム:ルネッサン酒
川島:レッドアイ 〜右からきたビールに僕はトマトを受け流す〜

髭男爵、ムーディ勝山という特定のお笑い芸人に絞った答えが揃った。Aブロックサドンデスでは先行したバカリズムが逃げ切ったが、今回は点が伸びない。後に出した川島の答えのほうが、よりカクテルっぽいということもあってか、見事1本を獲得。麒麟・川島明、IPPONグランプリ初優勝!バカリズムが、今夜抱かれてしまうことに……!

さて、IPPONグランプリの優勝経験者は川島でちょうど10人目(バカリズム、設楽統、小木博明、有吉弘行、千原ジュニア、秋山竜次、堀内健、博多大吉、若林正恭、川島明)。これなったら「グランドチャンピオン大会」が観たいなぁ。

それでは最後に松本チェアマン、一言お願いします!

松本「バイトするならタウンワーク!」

以上、IPPONグランプリでした!

(井上マサキ)