映画「疾風ロンド」で主人公・栗林を演じる阿部寛とスノーボードクロスの選手・千晶役の大島優子

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11月26日(土)から全国で公開される東野圭吾原作の映画「疾風ロンド」。医科学研究所から違法生物兵器「K-55」が盗まれ、“違法”な兵器であるため警察にも頼めない中、4日間で探さないと大参事が起きてしまうことが判明。その無理難題を押し付けられた、ちょっと頼りない中年男・栗林和幸(阿部寛)が、生物兵器を探し出すために奔走するサスペンス。

【写真を見る】撮影現場でのエピソードや互いの印象について語る阿部、大島(写真左から)

サスペンスの中にもコミカルで笑いもあるストーリーとなっている今作で、主演を務めた阿部寛、共演の大倉忠義、大島優子に出演しての思いや作品の見どころ、撮影現場の裏話など、さまざまなことを語ってもらった。

――スキー場が舞台ということで、スキーやスノーボードをしながらの演技はいかがでしたか?

阿部:僕の役は(スキーが)下手という設定なので、素のまんまに気楽にできました。ただ、久しぶりに滑るということもあったので、けがをしないように(撮影前に)少し練習をしました。ただ、それでも筋肉痛と打撲は多少ありました(笑)。

栗林のコミカルな動きは、吉田(照幸)監督からの「なんかやってくださいね!」という期待感に応えたところ、ああいう演技になりました。

大倉:エキストラの方が地元の方々なので、あまりにもスキーやスノーボードが上手でした。もっと僕も上手なはずなんですけどね〜(笑)。

大島:9歳のときからスノーボードをやっているので、満を持して参加させていただきました。でも私が演じる千晶はプロスノーボーダーという役だったので、上手に見えるように意識しました。

あと、今まで人に教わったことがなかったので、地元の皆さんに教えていただいて至福の時でした。「重心を低く」とか、そういった技術的なことも教えていただいたり、とにかく楽しかったです。

――この撮影前に楽しみにしていたことはありますか?

阿部:東野さんの原作を吉田監督が撮るということで、これまで東野さんの作品では「新参者」のような正統派なものに出演していたので、どうなるのかな?っていう気持ちでしたね。

大倉:雪山での撮影も含めて初めてのことばかりだったので、いろんなことを楽しみにして臨みました。

大島:台本からはアクションの滑走シーンはどのように撮影するのか想像ができなかったのですが、現場でスタッフさんたちが試行錯誤して撮影方法を見いだしていました。ムロ(ツヨシ)さんと滑りながら戦うシーンがあるのですが、そこはプロスキーヤーの方が後ろ向きに滑りながらステディーカムで撮っています。そういう撮り方をしたことがなかったので、どういう映像になるんだろうと、完成が楽しみでした。

――撮影時に共演者の意外なことを発見されたことはありましたか?

阿部:僕は撮影現場に少し遅れて入ったのですが、僕が行ったときは、すでに大倉君と大島さんは地元にどっぷりつかっていて、地元の人たちと仲良くなっていましたね。大島さんなんて、近くの公共温泉を知り尽くしていたり。だから、ちょっと気後れしながら入って行きました。でも街の人たちも含めて仲良くできて楽しかったですね。

大倉:大島さんはよく食べる人で、それにとっても地元の人たちに愛されてる、人を引きつける方なんだなって思いました。

阿部さんは、テレビの中で存在している方だったので、コミカルな方だったらいいなって思っていて。最初はすごく緊張していたんですけど、初日に阿部さんが穴に落ちるシーンの撮影があったのですが、笑いをこらえられなかったです。しかもなかなか(シーンの)カットがかからなくて。撮影現場で細かい部分を作っていってるんだなって思いました。あと、お酒を飲みながらコミカルな部分も見られました!

大島:大倉さんとは2人のシーンが多かったのですが、休憩中はいつも寝ているなという印象でした(笑)。暗くなると撮影ができないため夕方には撮影が終わっていたので、そこからは地元の方のお店に行ったりしていたみたいです(笑)。

(後から撮影現場に入る)阿部さんは野沢温泉でどのように過ごされるのだろう?と思っていたのですが、みんなでご飯を食べに行ったり、阿部さんが一度公共風呂を見に行ったというお話を聞いたりして、新しい阿部さんの一面を見させていただいたなと思いました。

――吉田監督の印象についてお聞かせください。

阿部:手相を見ますね。しかも結構当たってたんですよ。「この作品はどうですか?」って聞いたら、「苦労はするけど、ヒットするって」分かんないですけどね(笑)。普段は細かいことは言わずに、こちらに任せてくれる方なので、やりやすかったですね。昔はすごくとんがってたらしいんですけど、でも心が折れてからは(役者に)任せてるみたいですね。

大倉:女子力が高かったです。お昼ご飯を食べてるとき、スイッチが入って、1口も食べずに話してたり。あと、「このシーンってどんな感情なんですか?」って聞いたら、動詞を羅列したノートを見せられたりして、でもどれに当てはまるか分かんなかったですけどね(笑)。

大島:私も本読みの時にそれを(動詞を羅列したノート)見せていただきました。監督は、私たちが今どの感情になっているかのか知る作業をしていて。だから、撮影中は余計なこと考えていたりすると、見破られちゃいますね。「もうちょっとこの思いになって」とか、常に観察されているような感じがしました。とても丁寧に演出してくださる方でしたね。

――実際に演じて見られての感想をお聞かせください。

阿部:大倉君も大島さんも自分の世界観がしっかりある方で。劇中で、栗林と根津(大倉)、千晶がちょっとテンポが違ったり、かみ合わない感じがあるんですけど、そこがすごくいいなって思いました。

大倉:3人でのシーンで、2人のコミカルなやりとりに気付いているのに、他のことを考えてないといけないっていうシーンは(笑いそうで)大変でした。テンポも気持ち良かったし、あんなに面白くなるんだなって驚きました。

大島:千晶は常に悩んで考えてはいるのですが、でもチャキチャキしてる人ですね。でもなんで根津さんのことを好きなんだろう?って思ってました(笑)。

――作品の見どころをお聞かせください。

阿部:ほんとにあっという間に終わってしまうジェットコースターみたいな、ドキドキハラハラしながらの物語です。ぜひ楽しんでご覧ください!

大倉:サスペンスを見る感じで見ると、絶妙なタイミングで笑えるので、ぜひ楽しんでいただけたら!

大島:ギャップがあると思うので、あれ? こんな映画だったの?って思うと思います。タイトルとのギャップがあって、誰でも楽しめる映画だと思うので、ぜひ楽しんでいただきたいです!