1位はオペラ座の怪人、本が原作のミュージカル 歴代収益トップ10

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アメリカの演劇界で最も権威のあるトニー賞で、最優秀作品賞を含む史上最多の11部門を受賞したブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」。劇作家のリン=マニュエル・ミランダが、ロン・チャーノウ著『アレグザンダー・ハミルトン伝─アメリカを近代国家につくり上げた天才政治家』(邦訳:日経BP社刊)をヒップホップ調で構成したことが大きな話題を呼んだ。

ミュージカルの人気から原作も注目を集めており、現在までに62万部以上が売れている。そこで今回は、本を原作にしたミュージカルの収益ランキングをご紹介しよう。

1位 The Phantom of the Opera /オペラ座の怪人

総収益:10億600万ドル
原作:ガストン・ルルー著『オペラ座の怪人』
販売部数:29万3,000部

謎の「天使の声」に導かれて頭角を現す女優クリスティーヌ・ダーエと恋人のラウル・シャニュイ子爵の葛藤、ファントム(怪人)のエリックの暴走を描く悲劇。1986年のアンドルー・ロイド・ウェバー版が世界的なヒットを記録した。

2位 Wicked /ウィケッド

総収益:10億300万ドル
原作:グレゴリー・マグワイア著『ウィキッド 誰も知らない、もう一つのオズの物語』
販売部数:360万部

冒険物語『オズの魔法使い』の裏話としてつくられた作品。西の悪い魔女・エルファバと南の良い魔女・グリンダの知られざる友情を描いている。2003年にブロードウェイで上演されて以降、世界各国でロングランを記録している。

3位 Les Miserables /レ・ミゼラブル

総収益:5億3,890万ドル
原作:ヴィクトル・ユゴー著『ああ無情』
販売部数:90万6,000部

一本のパンを盗んだために19年間も監獄生活を送り、やがては改心するジャン・ヴァルジャンの波乱の生涯を描いた作品。2012年にはヒュー・ジャックマン主演の映画版が公開され、アカデミー賞作品賞などにノミネートされている。

4位 Beauty and the Beast /美女と野獣

総収益:4億2,920万ドル
原作:J・L・ド・ボーモン夫人著『美女と野獣』
販売部数:41万7,000部

魔法で醜い野獣の姿に変えられた王子と、一緒に暮らすことになった美しい村娘のベルが織りなすラブストーリー。ディズニー映画を原作としており、同社初の劇場ミュージカルとして制作された。1994年にブロードウェイで初演。

5位 Cats /キャッツ

総収益:3億6,640万ドル
原作:T・S・エリオット著『キャッツ─ポッサムおじさんの猫とつき合う法』
販売部数:15万5,000部

天国に昇る一匹を選ぶ「ジェリクル舞踏会」に参加するべく、都会のゴミ捨て場に集まってきたネコたちを描いた物語。躍動感に溢れる踊りが話題を呼び、『メモリー』など数々の名曲も生まれている。今年の5月に、長編映画化が決まった。

6位 Mary Poppins /メリー・ポピンズ

総収益:2億9,460万ドル
原作:P・L・トラヴァース著『風にのってきたメアリー・ポピンズ』
販売部数:19万5,000部

1910年ロンドン、バンクス夫妻が子供たちのために家庭教師を募集したところ、風に乗ってメリー・ポピンズが現れた─。彼女が巻き起こす不思議な体験を通じて、家族が絆を取り戻す物語。児童小説とディズニー・アニメが元になっている。

7位 Matilda /マチルダ

総収益:1億7,270万ドル
原作:ロアルド・ダール著『マチルダは小さな天才』
販売部数:93万8,000部

念力の才能を持つ読書家の少女マチルダが、家庭や学校での困難を克服し、担任教師のミス・ハニーを助ける物語。2011年にウェスト・エンドで初上演して以降、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けている。

8位 The Color Purple /カラーパープル

総収益:1億2,830万ドル
原作:アリス・ウォーカー著『カラーパープル』
販売部数:64万4,000部

奴隷のような生活を強いられた黒人の女性が、過酷な運命に抗いながら成長する姿を描いた重厚な人間ドラマ。2005〜08年のブロードウェイ上演を経て、15年に再演。16年にはトニー賞最優秀再演ミュージカル作品賞を受賞するなど、絶賛された。

9位 The King and I /王様と私

総収益:1億1,610万ドル
原作:マーガレット・ランドン著『王様と私』
販売部数:1万部

19世紀、タイ国王で王子・王女の教育係として雇われたイギリスの未亡人アンナ・レオノーウェンズが、国王との対立を経て、惹かれ合うようになる物語。2015年版では渡辺謙が王様役を務め、トニー賞の主演男優賞にノミネートされた。

10位 Fiddler on the Roof /屋根の上のバイオリン弾き

総収益:9,980万ドル
原作:ショーレム・アレイヘム著『牛乳屋テヴィエ』
販売部数:1万6,000部

牛乳屋を営む厳格なユダヤ教徒テヴィエを中心とした家族の物語。村でユダヤ人排斥が進むなか、家族の変化に戸惑いながらも適応していく姿を描く。1964年のブロードウェイ初演を皮切りに、72年まで3,242回のロングラン公演を記録した。