優勝した北朝鮮代表【写真:Lee Hung-Bin】

写真拡大

 香港で開催された大会を終え、フットボールチャンネルでは今大会に参加した4チームそれぞれの戦いぶりを振り返った

▽韓国

 ユン・ドクヨ監督の率いるチームは圧倒的な優勝候補としてこの大会に臨んでいた。3試合全てで圧勝を収めたことは、彼女たちが他の参加チームを大きく引き離す存在であることの証明に他ならなかった。

 3試合を通して韓国は相手にわずか2本のシュートしか許さず、枠内を捉えたのは1本のみ。一方で93本のシュートを放って56本を枠内に収め、36ゴールを奪った。決定率は実に39パーセント近くに達している。得点女王に輝いたイ・グンミンとチョン・ソルビンはそれぞれ5得点。見事MVPに選ばれたイ・ミナのパフォーマンスがそれを助けた。

 韓国ほどの力を持ったチームが本大会出場のために予選を戦わなければならないという事実が、東アジア女子サッカーの層の厚さを示している。とはいえ、圧倒的な存在であったなでしこジャパンが長らく先送りになっていたチーム改革を開始したばかりの状態にあることを考えれば、来年の韓国女子代表にはアジアにおけるトップチームの一角として力を見せるチャンスがありそうだ。まずは4月のAFC女子アジアカップ予選、そして締めくくりは12月のEAFF本大会だ。

▽台湾

 台湾は停滞期を迎えてしまっている。香港とグアムに難なく勝利を収めたあと、韓国に0-9で粉砕されるという結果がそのことを明白に示した。つい最近の2014年には、0-1や0-2という僅差のスコアで敗れていた相手だった。

 その差は明らかに広がっている。おそらく台湾で最も有名な選手であるMFツェン・シュオは、今週の結果を受けてフェイスブックで次のような投稿を行ったほどだ。

「女子サッカーでの私たちの次のステップは何なのだろう? 私には分からないし、(台湾サッカー協会も)分かっているとは思えない」

 リン・ヤハンやライ・リチン、パオ・シンシュアンといった選手たちのプレーぶりにポジティブな側面を見出すこともできるが、守備面での苦戦には特に目を向ける必要がある。柳楽雅幸監督は、この国の女子チームのあらゆるレベルにおいて向上が必要だと呼びかけている。韓国や日本のような強豪国と台湾との差を埋めていくために時間がかかることは間違いなさそうだ。

▽香港

 女子香港代表はピッチ上で奮闘を見せ、地元ファンから強い後押しも受けていた。だが男子の代表チームのように才能豊かな帰化選手たちがいない状況では、予選突破に向けた戦いが厳しいものとなることは分かりきっていた。

 女子選手の存在自体が珍しく、選手層が薄い状態でありながらも、キャプテンのチャン・ウィンスエやチュン・ワイキのようにクオリティーの高い選手も擁している。ともに日本でのプレー経験がある2人だ。

 彼女たちのポテンシャルはグアムに1-0の勝利を収めた試合で示されていた。この試合では守るだけではなく、攻撃面で多くのチャンスを生み出すこともできており、チュンがチームの今大会最初にして唯一のゴールを記録した。この重要な結果が、チャン・シュクチ監督の率いるチームのさらなる向上への道を示すものであることが望まれる。

▽グアム

 今年夏に開催された第1ラウンドを制して香港にやってきたマサカダ(グアム女子代表の愛称)は、この大会がベリンダ・ウィルソン暫定監督のもとでの最初の大きな試練となることを理解していた。実際のところ、その戦いは非常に厳しい試練だと感じられることもあった。初戦の相手が猛威を誇る韓国であったことは不運だと言うべきだろう。

 第1ラウンドのMVPに選出されたFWペイジ・サーバーは今回も際立ったパフォーマンスを見せ、台湾戦で彼女の記録したゴールはグアムにとって新たな一里塚となった。GKのソフィア・ガリードは、16歳と半年という年齢ながらもチーム最年少ではない選手だったが、ゴールポストの間に立ちはだかり何度か好セーブを披露していた。

 3試合の戦いを通して成長が見られたことは今後への勇気に繋がる。小さな島国ではあるがグアムは草の根サッカーの発展に注力しており、未来は明るいものとなっていくはずだ。

text by 編集部