なお分子標的治療薬であるゲフィニチブ(商品名はイレッサ)は、東洋人、女性、非喫煙者、腺がんの4つの要素を満たす患者に特に良好な反応を示し、有効率は50%以上とも言われる。「自分は肺がんではないか」と疑っている女性は、決して悲観することなくすぐに呼吸器科など医療機関へ。非喫煙者であっても40歳を過ぎたら1度くらいは自分の肺の様子をよく知っておくことが大切だという。

■家族歴
アメリカがん治療センター(CTCA)によれば、親やきょうだいの発症など家族歴もリスク要因のひとつであるとのこと。非喫煙者でありながら肺がんを患った直系親族がいる場合は、リスク要因を少しでも減らす努力が必要であるようだ。

最後に日本、そして世界の喫煙者の数について。全国の約2万人から得た回答をもとに、日本たばこ産業(JT)は「全国たばこ喫煙者率調査(2016年)」を発表。喫煙者の割合は5人に1人という19.3%。調査がスタートした1965年以降、男性は初めて30%を下回る29.7% となったというが女性は前年度から0.1%アップの9.7%。特に若い女性の喫煙率が高いようだ。また世界的にみると喫煙者の数は増えており、人口世界一の中国やアフリカ諸国、ヨルダン、トルコといった東地中海諸国では「急増」だという。

出典:http://www.medicaldaily.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)