「人生タクシー」ティザービジュアル (C)2015 Jafar Panahi Productions

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 第65回ベルリン映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞したイランの名匠ジャファル・パナヒ監督の最新作「Taxi(原題)」の邦題が、「人生タクシー」に決定し、2017年4月15日から日本公開されることになった。あわせて、劇中でタクシー運転手に扮したパナヒ監督の姿と、様々な人生を背負った乗客たちのイラストを使用したティザービジュアルもお披露目された。

 故アッバス・キアロスタミ監督の愛弟子にして、世界三大映画祭(独ベルリン、仏カンヌ、伊ベネチア)での受賞経験を持つパナヒ監督が、自らタクシーを運転しながら、イラン・テヘランに暮らす人々と車中で対話。タクシー車内に据え置いたカメラによる撮影で、乗客たちの人生模様やイラン文化を浮き彫りにしていく様子をドキュメンタリータッチで描き出す。

 本作は、パナヒ監督がイラン政府への反体制的な活動を支持したとして、10年から“20年間の映画監督禁止令”を受けている自身の状況を逆手にとって製作した意欲的な作品。第65回ベルリン映画祭の授賞式では、イラン政府による国内軟禁状態が続いていたため、パナヒ監督の代理で映画にも出演している幼い姪が登壇。審査員長を務めたダーレン・アロノフスキー監督から「この作品は映画へのラブレターだ」と賛辞が送られた。

 「人生タクシー」は、17年4月15日から、東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。