トヨタC-HRのボディサイズは、ハイブリッド(FFのみ)が全長4360×全幅1795×全高1550mmで、4WDのみとなる1.2Lの直噴ガソリンターボの全高が1565mmとなっています。ホイールベースは2640mmで、最小回転半径は5.2m。

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同じ「TNGA」を使うプリウスは、全長4540×全幅1760×全高1470mmで、ホイールベースは2700mm。C-HRの方が180mmも全長が短く、全幅は35mmワイドになっています。

全長からするとロングホイールベースといえるC-HRは、ダイナミックな外観が特徴で、キャビンを小さく見せることにこだわったということで、室内の広さがどうなっているか気になるところ。

ハッチバック車などよりも高めの前席に乗り込むと、スタイリングの割に前方と左右の視界は良好。ただし、シートアジャスターを最も高く上げてもボンネットの先まで見通せるようなコマンドポジションにはなりません。

逆に後方視界は外観デザインの影響を大きく受けています。テールゲートのウインドウがかなり寝かされているのに加えて、斜め後方も大きな死角が出現。車線変更時や後退時の取り回しには気を使いそう。

安全性を重視するならリヤビューカメラや「ブラインドスポットモニター」や「リヤクロストラフィックアラート」、「クリアランスソナー&バックソナー」などの選択は必須。

後席に座ると、まず感じるのが閉塞感、よくいえば包まれ感の高さ。サイドウインドウが小さいうえに、窓の下側であるベルトラインが高めの位置になっているのに加えて、後方に行くほどラインが上がっていますから、左右方向の視界が限定されます。

さらに、バケットシートをイメージしたという前席のバックレストが大きいため、前席シートスライド位置を後側にするとフロントシートからの圧迫感も大きく、前方視界も必然的に制約されます。

とはいえ、後席はその視界以外は気になる点はさほどありません。「座る」ということに関してはよく練られています。ロングホイールベースの恩恵で足元が広く、ハイブリッド車もガソリン仕様も前席下に足がすっぽりと余裕で入りますから、足を伸ばしてもいいですし、膝を立てるように深めに腰掛けても膝前に余裕が残ります。

シート自体は座面の前後長、厚みともに十分に確保されているうえに、背もたれも長くゆったりと身体を預けられます。私は身長171cmですが、深めに座っても頭上には10cm程度の空間が残ります。ホンダ・ヴェゼルには開放感や広さでは及ばないものの、ジュークはもちろんCX-3よりも広くて座り心地も良好です。

荷室容量は318Lで、荷室の奥行きは後席を立てた状態で770mmを確保。地面から開口部下側までの高さはFFが775mm、4WDが790mm。ちなみに、ホンダ・ヴェゼルが393L、マツダCX-3がサブトランクを含めて350L、コンパクトな日産ジュークが251Lとなっています。

ヴェゼルのように低い位置から大きく開くテールゲートや大容量のスペースは持ち得ていませんが、C-HRはハイブリッドもガソリン仕様も同じ容量で、とくにハイブリッドは駆動用バッテリーを積むことを考えると納得できるのではないでしょうか。なお、後席は6:4分割可倒式で、シンプルに背もたれを前に倒して拡大するタイプになっています。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

【トヨタC-HR試乗】デザイン重視ながら後席はなかなかの座り心地。取り回し、使い勝手をチェック!(http://clicccar.com/2016/11/18/417049/)