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by SpaceX

宇宙ベンチャー企業のSpaceXが通信衛星を利用したギガビット級のインターネット網構築に向けて、4000基以上の人工衛星打ち上げを計画していることが明らかになりました。SpaceXは2015年に通信衛星を利用して地球上だけではなく火星でも通信できるようなインターネット環境構築を考えていることを表明していました。

INTERNATIONAL BUREAU FCC SELECTED APPLICATION LISTING BY FILE NUMBER REPORT WR07 - Thu Nov 17 21:50:29 US/Eastern 2016



SpaceX plans worldwide satellite Internet with low latency, gigabit speed | Ars Technica

http://arstechnica.com/information-technology/2016/11/spacex-plans-worldwide-satellite-internet-with-low-latency-gigabit-speed/

ニュースサイトのArs Technicaによると、SpaceXが2016年11月15日に連邦通信委員会(FCC)に対して衛星宇宙ステーション認可のための申請書を提出したとのこと。

2015年にSpaceXのイベントでイーロン・マスクCEOは「我々の関心は、これまで言われてきたようなものよりも巨大なグローバル通信システムの構築です」と語り、地球上のあらゆる場所だけではなく宇宙でも利用できるようなインターネット環境の構築を示唆しましたが、この計画が着実に進んでいることがうかがえます。



すでに衛星を用いたインターネットサービスを提供しているHughesNetが高度3万5000kmの中軌道に衛星を配置しているのに対して、申請書によるとSpaceXは高度1150km〜1325kmの低軌道に衛星4425基を打ち上げ予定。打ち上げ時期は2019年ごろだと記載されています。

現在の衛星インターネット通信は、地球と通信衛星との間に距離があることから最低でも600ミリ秒の遅延が発生します。これに対して、より地球に近い低軌道に衛星を配置することで、SpaceXのサービスの遅延は有線で接続しているインターネット網と同様に25ミリ秒〜35ミリ秒に抑えられることが予想されています。

申請書によると、衛星の通信能力はダウンリンク容量が1基あたり17Gbpsから23Gbps。当初は800基の衛星を配備することで全米と全世界でのブロードバンド接続を提供、すべての衛星が配備されれば赤道から両極まで含めた真のグローバルネットワークが構築されるとのこと。通信帯域としては「Kuバンド」と「Kaバンド」に含まれる10GHzから30GHzを利用する予定だとのことです。