探検家で医師の関野吉晴の提案で学生たちは一からカレーライスを作る事に

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食へのこだわりから、市販のルーを使わずにスパイスからカレーを作るという人もいまや少なくない。とはいえ、カレーに入れる野菜や、食器まで自分で作ろうなんて人はほとんどいないだろう。そんな大胆なチャレンジに迫ったのが『カレーライスを一から作る』(11月19日公開)だ。

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米やジャガイモ、ニンジンといった野菜、ウコン、コリアンダーといった香辛料、さらに塩も海水を煮て作り、肉となる動物も育てる。また、カレーをよそう器にスプーンまで作ってしまおうというのだから恐れ入る。

武蔵野美術大学の生徒とともにこの大胆なチャレンジをしたのは、探検家で医師の関野吉晴。手作りの舟でインドネシアから沖縄へ行った際には、砂金集めから始めて舟の舵を作ったりするほどの徹底ぶりで、“モノの原点を探す事で社会の仕組みを知る”という考え方が今回も踏襲されている。

カレーに入れる野菜を作るために、まず自家採取できる種の入手から始め、畑を耕し、雑草と戦う。有機栽培で野菜がなかなか育たないと、学生たちは化学肥料を使うか否で論争を繰り広げ、自然と向き合う事の大事さを学んでいく。

また、肉の材料にと飼い始めたダチョウを死なせてしまい、代わりにホロホロ鳥と烏骨鶏を育てる事になるが、愛情がわきすぎて、なかなか殺す事ができずに苦悩する。そこでは家畜とペットとの違いについてまたも論争を交わす事になる。

紆余曲折を経て、遂にカレーライスは完成するも、費やした期間はなんとは9か月間!当初は150名もいた学生たちも、残ったのはたった30名ほどだという。器によそわれたカレーを学生たちがどんな面持ちで食べるのか。スクリーンを通して疑似体験してみてはいかがだろうか?【トライワークス】