【YouTube】【懐かしいゲーム特集】「怒」

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●別の意味で「怒!!」



(画像:YouTubeより)
©SNK


「怒」は1986年に株式会社エス・エヌ・ケイからアーケード版としてリリースされたシューティングゲームです。

本作はループレバーと呼ばれる独特な操作体系が印象的でした。ループレバーとはスティックの上部にダイヤルがついたもので、倒すことで自機を進行、回転で攻撃方向を調整することが出来るという代物で、任天堂の「シェリフ」のチャンネルスイッチに近かったです。

ゲーム内容自体はオーソドックスな2人プレイ可能なシューティングゲームという感じでしたが、この記事を書くために色々と調べてみると面白い事実が発見されました。それが「クラウムズ」です。
●クラウムズ
「クラウムズ」とは簡単に言えば一定時間でどれだけ敵を倒したかによってゲームの進行内容を変化させる判断をゲームプログラムが判断して決めるというシステムです。
似たようなシステムでいえばコンパイルの「ザナック」があると思われますが、この「クラウムズ」はなかなか陰険だったようでパワーアップアイテムを意図的に取らないようにしているプレイヤーに対しては、パワーアップアイテムの出現率を絞ったりとかをしていたようです。
しかしながら、おそらく殆どのプレイヤーが「クラウムズ」の存在に気付かず、ある種のパターンプレイのような攻略方法を用いていたと思われ、プログラムの解析をしてはじめて判明したというのが実情のようです。
●「俺が生き残るためなら相棒でも倒す!」
「俺が生き残るためなら相棒でも倒す!」


これは本作のキャッチフレーズですが、本作のリリース後15年が経過した2001年、株式会社エス・エヌ・ケイは倒産してしまいます。末期の同社は殆ど格闘ゲームにのみ注力しており、格闘ゲームの流行に陰りが見えてきた矢先の倒産となりましたが、

「俺(怒)が生き残るためなら相棒(株式会社エス・エヌ・ケイ)でも倒す(倒産させる)!」

と正にこの事態を予見するようなキャッチフレーズ。そして多くのゲームファンは、

別の意味で「怒!!」

【ライター:清水サーシャ Twitter(shimizuSasha)】

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▼外部リンク

Game of the day 1486 Ikari Warriors (怒) SNK 1986