目からウロコ、女性が「美しさ」にこだわる本当の理由

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女性はなぜ、化粧やファッションなど自分が美しくあることに執着する傾向が強いのでしょうか。最近では男でもそうした傾向が当たり前になりつつありますが、「美」を求めるマーケットの主役はあくまで女性。そんな至極常識ながら改めて考えると不思議なことの理由を、海老名皮ふ科クリニック院長の天野彰人さんが目からウロコの視点から解き明かします。

なぜ女性は美にこだわるのか?

きれいになりたい。美しくありたい。肌の悩みを改善したい......。
私が診察を行っているクリニックには、連日、多くの女性が「美しくなる」ためにやってきます。

女性はなぜ「美」にこだわるのでしょう。

それは女性が「美しさがもたらす自身の心の満足感と社会での価値を自覚しているから」ではないでしょうか。

さらに女性の美しさとは、自身の評価と他人からの評価も得ることで完結します。

求めるのは「他己満足」

たとえばシミを取りに来る患者さんは、シミが取れて美肌になるだけでは満足しません。
美肌に生まれ変わった顔を見た友人、家族などから「あれ? シミが薄くなった?」「きれいになったね」「若々しくなったね」などと声を掛けてもらって、心からいわば「他己満足」するものなのです。
髪型を変えたときや、とびっきりおしゃれな服を着て行ったときと同じで、他人からの反応も期待してしまうものですよね。

男はなぜ、仕事にこだわるのか?

一方、男性の側は外で仕事をがんばり、社会で評価されることでアイデンティティを確立することを日課としていると同時に、パートナーの女性には、仕事よりは家庭を優先し、家族のサポートの側に立ってもらいたいと考えています。

男は仕事、女は家という日本の古い考え方は、社会や両親などの影響による旧態然とした考え方なのかもしれませんが、今もなお、「女性は美、男性は仕事によって一定の評価を得る」という考えが特別なものではない理由の根底にはこうした思考が働いているのだと思います。

国・地域で違う女性の地位

海外を見渡すと、「自分が上位に立って女性(や家族)を守りたい」という発想は、日本では一般的であっても地域や文化、習慣によってさまざまだとわかります。女性のほうが男性より働きぶりがいいとされる国があれば、女性の労働が認められていない地域もあります。

ある意味、時代によって、国や地域によって、価値観が違うのは当然のことでしょう。 けれどもここでお伝えしたいのは、今、日本では、「見た目のきれいな女性」のほうがそうでない女性よりも評価が高いという現実です。

そして、あなたが今の時代を日本というコミュニティの中で生きるのであれば、その環境・場所の中で、高い評価を受ける容姿を持つことは、あなたにとって人生の「ファストパス」を手に入れたのと同じ意味を持ちます。

良質な情報収集が美へのチャンスを増やす

チャンスは誰にでもやってくる。それは本当です。

でも、10回のアトラクションに乗れる優待券を差し出される環境の中で暮らしている女性と、1枚も券を持たない女性とでは、人生の経験値がまるで違ってきます。

出会いのチャンス、情報収集のチャンス......。美人の女性には良質な情報が、そうでない女性には、そうでない情報が手に入ります。

そして、私が皮膚科医としてこれまで多くの女性に会い確信しているのは、どんな人も、「きれいになれない人はいない」ということです。

まとめ

美しさへのコンプレックスはある意味、男女問わず人類共通の悩みかもしれません。そして現代の日本社会を生き抜いていくとき多かれ少なかれ避けては通れない道、というのが天野さんの指摘です。でも天野さんは、どんな皮ふの悩みを持っていても「きれいになれない人はいない」とも明言しています。それはどういう意味なのか、気になりますね。

参考書籍『美人の正体は素肌力だった』主婦の友社(2016/9/23)著者:天野彰人