中国の製品にあまりいいイメージを持っていない消費者が多いように思える日本国内だが、その日常生活にはわれわれの想像以上に「中国製」が浸透している。中国メディア・中国工業網は17日、「中国の製造業が、日本人の心を慌てさせる」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国の製品にあまりいいイメージを持っていない消費者が多いように思える日本国内だが、その日常生活にはわれわれの想像以上に「中国製」が浸透している。中国メディア・中国工業網は17日、「中国の製造業が、日本人の心を慌てさせる」とする記事を掲載した。

 記事は、デザインが良くスマート化された日本製品が中国で人気を集めていると紹介したうえで、「中国製品は本当に日本製にかなわないのか、中国製品は本当に日本にやられているのか」と疑問を提起。そして、実はこのわずか10年ほどによる中国製造業の成長によって、すでに日本を制圧しているのだと論じた。

 そう論じる理由について、「日本国内の生産能力には限界があるため、日本では基本的に中国や他国で製造された品物が使われているのだ」と説明。現在、日本市場には2種類の「中国製」が存在するとし、1つ目は「よく知らない中国ブランドの製品」、そしてもう1つは、「中国で生産され、日本に運ばれて売られている日本ブランドの商品」と解説した。そして、「結局のところみんな中国製であり、日本人は毎日、中国で作られた製品を使っているのである」とし、目覚まし時計や100円ショップの商品、洗顔用タオル、作業服などの紡績品は大部分が中国製なのだと伝えた。

 記事は最後に、「中国は素晴らしく高い技術を持ち得るのに、一眼レフすら作れない」、「中国はイメージづくりのためのプロジェクトしかできない」といった見方を抱いている人は、「前の世紀で生活しているに違いない」と結んでいる。

 中国製品が日本国内の市場に急速に浸透し、日用品の多くが中国製であることは否めない。しかし、それは往々にして付加価値の低い製品であり、「国産品は高いから、安くてまあそれなりに使える中国製を買おう」、「この値段なら壊れてもまた買えばいい」といった心理のもとで消費されているという視点が記事には欠如している。しかも、日本における中国製品のポジションは今後、いとも簡単にベトナムなど東南アジアの新興国に奪われ得るものであることも無視されている。

 かたや、日本製品を信奉する中国の一部消費者は、「日本製」だからこそ日本製品を買おうとするのである。「中国製でなければいけない」理由が見つからない中、「わが国の製造業が日本を占領した」などと喜んでいては、中国の製造業の未来は暗いと言わざるを得ない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)