技術の進歩により、自動運転車は昔よりずっと容易、かつ、正確に「障害物」と「無害なもの」を見分けられるようになった。

だが、一般的に起こる状況の判断においては、まだ完璧といえないだろう。たとえば、オーバーライドシステムがなければ洗車機を通り抜けられない自動運転車がある。こういった車に搭載されるシステムの中には、ブレーキのかけ際の判断に問題のあるものが存在する。

自動運転車は、なぜスムーズに「洗車」することができないのだろうか? その背景には、自動運転車のセンサーが「洗車機のブラシとノズル」を「差し迫った脅威」と認識してしまうことがある。そのため、センサーを備えた自動運転車は、推測される衝突を避けるためセーフティモードに移行するというわけだ。

Waves Car Washの社長 アダム・コーンゴールド氏は、「我々もこの問題を認識したばかりだ。自動車メーカーによっては、自動ブレーキをかける安全装置を車に装備しており、高級車の類でも洗車機のカーテンを障害物と認識しブレーキをかけることがある。実際、そういった様子を数度見かけたことがある」と、語る。

洗車機に自動運転車は早すぎる?

BestRide.comの編集者 クレイグ・フィッツジェラルド氏は、韓国キアモーターズの『カデンツァ(CADENZA)』を用いて洗車機テストを試みた。その結果、洗車機に乗り入れてギアをニュートラルにし、コンベヤーが前に押し出そうとしても、自動ブレーキが働くせいで車は動こうとしなかったという。しかし、この車の場合はボタン1つでこの機能を簡単に解除できるという。

だが、そのような簡単な操作方法がすべての車でも用意されているとは限らない。彼はVolvo XC90など他の車の場合の解除はこれほど簡単でないと説明する。たとえば、Volvo XC90の解除方法はマニュアルの見つけづらいところに記載されており、その方法自体も複雑だという。

Teslaなど、メーカーによってはこの手のシナリオを考慮しており、簡単なアシスト機能の解除法を提供しているところもある。今後、自動運転車が一般的になるにつれ、こういったバグはなくなっていくに違いない。だがそのときが来るまでは、せっかく購入した自動運転車をきれいな見た目に保つためにも、オーナーがセーフティ機能を解除する方法を知っておかなければならないだろう。

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AMANDA RAZANI
[原文4]