蔡英文氏(左)の応援演説を行う李登輝氏=2012年1月撮影

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(台北 17日 中央社)李登輝元総統が産経新聞のインタビューの中で、民進党・蔡英文総統の政権運営に苦言を呈したことに対して、同党の関係者は17日、年金や司法改革などの重要な政策は「一政党が勝手に決められるものではない」として、現在の政治的な状況は強権政治体制から民主主義体制への移行期とは異なると語った。

17日付の産経新聞によると、李氏は蔡総統が対中国大陸政策で掲げる「現状維持」について、台湾の人々が考えているものとはかなり離れていると指摘。内政の改革に関しても、「あまり決断力、勇気がない」などと厳しい意見を述べていた。

蔡総統は李政権(1988〜2000年)下で、対中国大陸政策を担当する大陸委員会の諮問委員などの要職を歴任した。今回のインタビューについて、総統府の報道官は同日、李氏の「指導」に感謝を示した上で、政府として各分野の改革を全力で進め、国民の期待に応えると語った。

李政権時代は、台湾が国民党の一党優位体制から民主化へと向かった時期にあたり、中国大陸とのパワーバランスも現在とは大きく異なる。

(葉素萍/編集:杉野浩司)