16日、参考消息網によると、「世界一悲しい」ホッキョクグマとして大反響を巻き起こした3歳の「ピッツァ」について、英紙が「中国の商業施設が苦境に追い込まれた結果」と指摘する記事を掲載した。写真はピッツァ。

写真拡大

2016年11月16日、参考消息網によると、「世界一悲しい」ホッキョクグマとして大反響を巻き起こした3歳の「ピッツァ」について、英紙フィナンシャル・タイムズが「中国の商業施設が苦境に追い込まれた結果」と指摘する記事を掲載した。

ピッツァは中国広東省広州市内のショッピングモール「正佳広場」にある水族館「正佳極地海洋世界」で今年1月から飼育され始めた。しかし、劣悪な飼育環境に非難が殺到。香港を拠点に活動する動物保護団体がこの水族館の閉鎖を求めてネットで署名を募ったところ、集まった署名は50万人を超えたと報じられた。

この問題に関して同紙が指摘するのが中国の商業施設が直面する試練だ。記事はまず、「中国では最近、大型商業施設が動物や遊戯施設を使って客を呼び込もうとする動きが起きている。ピッツァはこのような措置の結果」と述べ、その背景にあるものとして「ネット通販利用が盛んになっているにもかかわらず、中国には依然としてショッピングモールや百貨店が乱立している」と説明、「実店舗はネット通販業者との競争だけでなく、小売業の根本的な成長鈍化にも直面している」と指摘している。

あるデータによると、2008年の中国の小売総額は前年比20%以上の成長を遂げたが、ここ数年は持続的な減速が発生し、今年10月の成長率は前年同月比10%増にとどまった。また、中国のショッピングセンターはすでに4000店舗に上るとみられているが、2025年には7000店舗に達するとの予測もある。記事は「陝西省西安市のショッピングセンターにも汚れた水槽で飼育される『悲惨なカメ』がいる」と伝え、「ライバルの多さに苦慮した商業施設は動物やその他の方法を使って客を誘致せざるを得ない状況」と説明した。(翻訳・編集/野谷)