優勝した北朝鮮代表【写真:香港サッカー協会】

写真拡大

 11月に香港で開催されたEAFF E-1 Football Championship 2017予選第2ラウンドは、北朝鮮が優勝を飾って来年12月に日本で開催される本大会への出場権を獲得した。この大会に出場した4チームを振り返る。

▽北朝鮮

 第2ラウンドで最も質の高いパフォーマンスを見せたチーム。妥当な結果を手にしたと言えるだろう。北朝鮮は3試合全てでバランスの良い戦いを披露した。

 おそらく、最も印象深かったのはスピードだ。3試合連続のクリーンシートはそのスピードがカギだった。北朝鮮はディフェンシブサードにおいて、常にボールに襲いかかる準備ができていた。攻撃面では、速いテンポの仕掛けが何度も相手を驚かせている。

 どの試合でも先手を取ることで、北朝鮮は対戦相手に圧力をかけた。近年、そういったスタイルで強敵にひと泡吹かせてきたのだ。

▽香港

 ホスト国の香港は、本大会に進んで自国のサッカー史に新たな歴史を刻む可能性があった。グアム戦と台湾戦の2試合でスピードスター、アレックス・アカンデが6ゴールの大活躍を見せ、その準備が整っているかに思われた。

 だが、本大会出場を懸けた第3戦の北朝鮮戦では、旺角大球場を訪れた4000人を超えるサポーターの前で、相手の強固な守備の壁を突破するのはあまりに難しことだった。

 最終戦で香港にとって大きな問題となったのは、スピードのある相手に対してフィニッシュで攻撃を終わらせることだった。これはグアム戦と台湾戦では問題とならなかった。だが、北朝鮮戦では流れの中でチャンスをつくることができず、数少ないセットプレーに頼るしかなかった。

▽台湾

 大会直前に黒田和生氏を監督に迎えた第2ラウンドのサプライズチームだ。これまで台湾の若手育成プログラムに携わってきた指揮官は準備の時間がわずかしかなかったものの、初戦の北朝鮮戦は0-2の敗戦。結果は出せなかったが、スコア以上の接戦を演じた。

 帰化選手の大部分を失ったにもかかわらず、台湾は強力な攻撃陣を形成している。杭州緑城の陳柏良がファイナルサードでチームメートのチャンスを演出した。

 守備面はこの3試合で進歩した。勝利を収めた土曜日のグアム戦では、フィジカル面ではっきりとした改善が見てとれている。最初から万全の状態で香港に乗り込んでいれば、大波乱を起こす可能性もあっただろう。

▽グアム

 アジアの弱小国という前評判は、彼らにふさわしくないものだとは言えないかもしれない。だが、この5年で同代表はギャリー・ホワイト前監督の下、急成長を遂げている。

 3戦全敗で香港から帰路についたグアム代表だが、結果はいずれも大差ではなかった。特に台湾戦で決めた2点は、将来につながるものだっただろう。

 アメリカ育ちのシェーン・マルコムが攻守に素晴らしい働きを見せると、主将ジェイソン・カンリフが中盤で魂を吹き込んだ。

 グアムがこれからさらに前進するためには、終盤の守備を改善しなければいけないだろう。そして、ファイナルサードでのチャンスメークを磨く必要もある。とはいえ、彼らは来年のAFCアジアカップ2019予選で注目を集めるだろう。

text by 編集部