国内女子ツアーの2016年シーズンも、いよいよ残り2試合となった。ただし、最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月24日〜27日/宮崎県)は、今季優勝者や賞金ランキング上位25名など、限られた選手しか出場できない。

 そうなると、来季のシード権(賞金ランキング50位以内)をかけた一戦は、今週の大王製紙エリエールレディス(11月17日〜20日/愛媛県)が最後となる。

 これまでシード常連だった選手たちもボーダーラインに名を連ねる熾烈な争い。はたしてシード当落選上にいる選手たちは、このしびれるような戦いにどう挑むのか。注目選手を直撃し、「最後の一戦」にかける意気込みを聞いた――。

■香妻琴乃(24歳)
◆賞金ランキング51位(獲得賞金1953万6250円)

1992年4月17日生まれ、鹿児島県出身。身長157cm。血液型A。
今季最高5位。ツアー未勝利。
2015年賞金ランク48位、2014年賞金ランク19位、2013年賞金ランク112位
(※データは11月16日現在。以下同)

「ここまで来たら、普通に上位というか、優勝を目指してやるだけですね。普段と変わらない気持ちです。先週の伊藤園レディスが終わったあとも、『(シーズンが)終わった!』という感覚はありませんでした。シードを獲得してからは、毎年やることは変わっていませんし、『優勝する!』という目標も変わっていません。

 ただ振り返れば、開幕戦のあとは、もう少しいい流れにしたかったです。前半戦がすごくグダグダしていたので......。もう少し賞金ランキングが上位で、気持ち的にも余裕があれば、優勝に近いところでもっとプレーできていたと思います」

■金田久美子(27歳)
◆賞金ランキング48位(獲得賞金2013万5833円)

1989年8月14日生まれ、愛知県出身。身長166cm。血液型A。
今季最高4位タイ。ツアー通算1勝。
2015年賞金ランク37位、2014年賞金ランク58位、2013年賞金ランク24位

「他の選手の順位を気にするよりも、自分のことだけを考えています。後半戦も予選落ちがあって、せつない気持ちになったこともあるけど、今はもう落ち込んでもしょうがない。

 つらいときでも、毎週しっかりとトレーニングを続けてきましたし、自分なりに努力して結果を残したいという強い気持ちは常に持っています。だから、ここまでモチベーションも維持することができました。(最後は)シードを取るということよりも、ベスト10を狙う気持ちで試合に臨んでいきたいです」

■辻 梨恵(22歳)
◆賞金ランキング46位(獲得賞金2159万6120円)

1994年1月28日生まれ、神奈川県出身。身長169cm。血液型A。
今季最高4位タイ。ツアー未勝利。
2015年賞金ランク136位、2014年賞金ランク72位、2013年賞金ランク62位

「今年はプロになってから、一番いい年でした。それは、シード獲得が見えてきたということもそうですが、ラウンドの中でも修正ができるようになったことが、すごく大きかったです。

 あとは、パットがかなりよくなりました。考えすぎずにイメージを大事にして打つことで、2m前後のパットがこれまでよりも入るようになりました。それで、平均パット数(ツアー37位)が上がって、スコアもまとまってきたと思います。このまま最後まで慢心しないで、初シードを決めたいです」

■一ノ瀬優希(28歳)
◆賞金ランキング53位(獲得賞金1767万9885円)

1988年10月5日生まれ、熊本県出身。身長158cm。血液型AB
今季最高6位タイ。ツアー通算3勝。
2015年賞金ランク47位、2014年賞金ランク31位、2013年賞金ランク13位

「ここまで来たら、やるだけです。賞金ランキングの成績を見るとシードぎりぎりの位置ですが、焦ってもしょうがないと思っています。

 今年はミーティング委員長も務めて、いろいろなことを考えて苦労もしましたけど、新たなトレーニングにも取り組んで、成長できた1年だったと思います。今の(賞金ランクの)順位や(試合の)結果を見れば、悔しいのは、悔しいです。でも、あとは自信を持って、最後の試合に挑むだけです」

■前田陽子(31歳)
◆賞金ランキング63位(獲得賞金1395万4123円)

1984年11月26日生まれ、徳島県出身。身長164cm。血液型A。
今季最高10位タイ。ツアー通算2勝。
2015年賞金ランク28位、2014年賞金ランク33位、2013年 ―

「今季は、ショットに関しては悪くないのですが、結果が出ないのは、パターが悪いから。グリーンの読み方やタッチが合わず、スコアを落とすことが多いんです。私は合わせて打ってしまうタイプ。それで、他のプロからも『グリーンの速さが11フィートの感覚で打っているから入らないんだ』と指摘されたんですけど(※通常、女子ツアーは9〜11フィートの速さ)、重いグリーンほど難しく感じてしまうんです。

 その辺りを克服できれば、いいスコアで回れると思います。というか、もう少し(賞金を)稼がないといけませんでしたね。とにかく、最後まであきらめなければ、まだチャンスはあると思っています」

■比嘉真美子(23歳)
◆賞金ランキング43位(獲得賞金2234万666円)

1993年10月11日生まれ、沖縄県出身。身長161cm。血液型O。
今季最高3位。ツアー通算2勝。
2015年賞金ランク95位、2014年賞金ランク45位、2013年賞金ランク8位

「昨年も含めて(今季も)悪いシーズンを送ってきて、ここ2カ月くらいは毎週ぎりぎりの戦いでした。それでも、少しずついいプレーができているのが、自信になっていますね。一番成績のよかったルーキーイヤー(2013年)よりも、すべてにおいてレベルアップしていると思いますし、それが自信にもつながっています。

 シーズン終盤で調子を上げてこられたのも、今後の私にとって大きなプラスになると思います。最後もいい結果でシーズンを締めくくりたいです」

■茂木宏美(39歳)
◆賞金ランキング50位(獲得賞金1969万449円)

1977年4月25日生まれ、群馬県出身。身長159cm。血液型B。
今季最高9位タイ。ツアー通算6勝。
2015年賞金ランク30位、2014年賞金ランク93位(※産休)、2013年賞金ランク28位

「2014年の産休から、2015年に復帰してシードを獲得できました。迎えた今季、実にいろいろなことを考えて、悩みました。本当に苦しんだシーズン。

 これまで、私は幸せなことに体調面で悩んだことがなかったのですが、今季は体の面で悩むことが本当に多かったですね。特にホルモンバランスが崩れることで、"心・技・体"のバランスが取れないことを学びました。そんな状況の中でも、チャレンジできているということは、それなりにできているのかな、とも思います」

■森田理香子(26歳)
◆賞金ランキング68位(獲得賞金1078万7528円)

1990年1月8日生まれ、京都府出身。身長164cm。血液型AB。
今季最高6位タイ。ツアー通算7勝。
2015年賞金ランク20位、2014年賞金ランク16位、2013年賞金ランク1位

「今年は当初(結果が出なくて)焦ってばかりいましたが、今はもう焦らなくなりました。自分ができることを一生懸命やっているので。もちろん、最悪な状況は考えています。賞金シードが取れなかったら、クォリファイングトーナメント(QT)に行ってがんばるしかない。

 それでも、まだ1試合あります。最後まで絶対にあきらめず、『どうにかしてやる!』っていう気持ちだけは持って、精一杯プレーします。そうやって懸命にやった結果、それでダメだったら、QTに全力で挑みます」

■服部真夕(28歳)
◆賞金ランキング36位(獲得賞金2733万4399円)

1988年3月3日生まれ、愛知県出身。身長166cm。血液型O。
今季最高3位。ツアー通算5勝。
2015年賞金ランク21位、2014年賞金ランク32位、2013年賞金ランク25位

「先週の伊藤園レディスの前までは、シード権が獲得できる当落選上にいたので、まったく安心はしていませんでした。そんななか、伊藤園レディスでは他の選手の順位は気にしないで、自分のプレー、それも1打1打に集中してやって、3位になることができました。その結果、獲得賞金は2000万円を超えて、シード獲得に大きく近づくことができたので、今はホッとしています。

 今週が今季最後の試合になりますが、自分のやるべきことは変わりません。ベストを尽くすだけです」

■藤田光里(22歳)
◆賞金ランキング49位(獲得賞金1988万1794円)

1994年9月26日生まれ、北海道出身。身長165cm。血液型O。
今季最高3位。ツアー通算1勝。
2015年賞金ランク18位、2014年賞金ランク38位、2013年プロ入り

「今年は春先からあまり調子がよくなくて、試合に出ると、あれこれ考えてばかりで、精神的にもつらいことが多かったです。予選通過にあと1打足りないことも多く、目標が低くなってしまったのもよくありませんでした。練習ラウンドだとうまくいくのに、本番になるとショットがブレてしまったりして......。焦るとダメだってわかっていても、焦っている自分がいました。

 でも、もうここまで来たら、吹っ切れました。応援してくださる方々もたくさんいるので、その声援に応えるためにも、最後の試合は思い切ってやり抜きます」

text by Kim Myung-Wook