かつてはラブストーリーの大当たり脚本家だった北川悦吏子が、珍しく8回もの連ドラをNHKで書いたので期待されたが、視聴率は毎回が5%そこそこの低空飛行。トホホ。

内容は面白かったかといえば、少なくとも筆者には全くつまらなかった。なぜなら、クリーニング屋のアラフォーの外交オバサンが、カッコいいメタリックなオフィスで仕事をしているデザイナーと純愛する話で、なんかなあ、立ち食いうどんとイタ飯の混ぜ食いみたいな消化不良だった。

昔、幼かった桜井香澄(原田知世)と小沢勇凛(斎藤工)は海辺でよく遊んだ。ユーリはアムロと呼ばれていて難病で入院していた。大きくなって再会した2人は恋に落ちる。新進気鋭のデザイナーとオフィスに出入りする洗濯屋の外交として。これに別れた借金まみれの前夫やデザイン界の権威(奥田暎二)やユーリを追いかける女や、息子や、様々な人間模様が絡む。今時風の盗作疑惑もある。

結局、カスミを愛した年下のアムロは、実は別人で、ユーリがアムロのふりをして接近したのだが、それが理由で香澄と勇凛の愛は失われることはなかったという結末。アムロは死んだのである。これほど惹かれた男が、昔のアムロだとコロッと信じる中年女のおめでたさにも呆れるし、金稼ぎで草臥れている香澄を忙しいデザイナーが追いかけるか? カッコいい斎藤工と、もっさりした洗濯屋外交兼掃除婦のオバサンの間の純愛って、無理があり過ぎでないか。(放送2016年11月11日22時〜)

(黄蘭)