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日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は11月17日、自動運転車の市場に向けたテストソリューションの構成要素となる新技術のデモを実施したと発表した。10月25日〜27日に米ミシガン州で開催された「Automotive Testing Expo(ATE) USA 2016」で公開された。

同社はATE USA 2016において、先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance Systems)で使用するレーダ向けのテストソリューション(ADASレーダテストソリューション)、スイッチ/負荷/信号調節向けのオープンで新しいSLSCアーキテクチャをベースとしたHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレータ、および、あらゆるインジェクタ(燃料噴射装置)を駆動/制御するためのDCM(Direct Injector Control Module)を展示した。

ADASレーダテストソリューションは、同社の第2世代ベクトル信号トランシーバ(VST)「PXIe-5840」と、76〜81GHz帯レーダを1GHzの瞬時帯域幅でテストできるよう設計された特定周波数向けアップコンバータ/ダウンコンバータで構成されており、レーダーセンサ向けのRF計測とシミュレーションを実施することができる。VSTに搭載されているFPGAは、システム開発プラットフォーム「NI LabVIEW」でプログラムでき、1m〜250mの範囲を対象に、10cmの分解能でレーダのエミュレーションが実施可能。

HILシミュレータは、PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)やSLSCなどのオープンな規格をベースとしているため、カメラ機能、車載レーダのテストに使用するRF機能など、多様なI/Oや信号調節機能が利用できる。これにより、単一のテストプラットフォームであらゆるテストを網羅することが可能となる。

DCMは、インジェクタの研究/検証/テスト用に開発されたターンキー方式のテスト/計測用デバイス。インジェクションの高度な制御にも対応している。

同社は、これらのテストソリューションについて、「コンセプト定義から製造まで、自動車開発のすべての工程でコストの削減が可能になります。また、テストの要件の増大に、将来にわたって対応できるテストシステムを実現できます」とコメントしている。

(周藤瞳美)