eスポーツへの関心高めるフェイスブック、「ベイングローリー」と協議

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富豪たち、そしてテクノロジー大手各社は、eスポーツに何かを見出しているようだ。フェイスブックもまた、この分野に関して詳しく検討しているところだという。

テクノロジー関連のニュースを専門に扱う「ザ・インフォメーション」は11月初め、同社が現在、モバイルeスポーツの人気タイトル「ベイングローリー(Vainglory)」の配信に関する契約に向け、協議中だと報じた。

コンサルティング大手の米デロイトによると、2015年には4億ドル(約438億円)だったeスポーツの売上高は今年、およそ5億ドル(約547億円)に達するとみられる。また、視聴者数は1億5,000万人を超えると予想されている。

フェイスブックはすでに今年5月、ゲームソフト会社アクティビジョン・ブリザード(ATVI)傘下のメジャーリーグ・ゲーミングと提携。ゲームのライブ配信を行っている。フェイスブックがこの分野を、自社の中核となる強みとうまく調和する新たなビジネスの機会と見据えていることは明らかだ。

同社のグローバル・スポーツ・パートナーシップ部門を率いるダン・リードは、「16億人以上がプラットフォームを利用し、…ビデオ・オン・デマンド(VOD)やライブストリーミングの人気が高まる中、フェイスブックはeスポーツのファンたちがワクワクするような瞬間に、あるいは素晴らしいコンテンツを通じて、互いにつながることを支援できる独特の立場にある」と語っている。

一方、この分野に機会を見出しているのは、同社だけではない。アマゾンは2014年、ゲームの実況サイトのツイッチ(Twitch)を9億7,000万ドルで買収。同様にツイッチ取得に関心を示していたグーグルはそれから間もなく、ユーチューブライブを傘下に収めた。そして、2015年にはゲーム実況ライブ配信サービス、ユーチューブゲーミング(YouTube Gaming)を独自に開発し、サービスを開始している。さらに、そのおよそ1年後には、マイクロソフトがライブストリーミングサイトのビーム(Beam)を買収した。

各社は明白なトレンドを理解している。視聴者らは若者を中心に、従来のテレビ視聴から離れ、オンライン上でより多くの時間を費やしている。それは、テレビのような従来型の大型スクリーンから、ラップトップやタブレット、スマートフォンといった第2、第3のスクリーンへの移行によるところが大きい。

移行後の小型スクリーン上でサービスを提供するフェイスブックは、すでに「フェイスブック・ライブ」でも多くの利用者を獲得している。同社にはストリーミング技術がある。さらに、ソーシャルネットワーク上のリーチ数では、他に肩を並べるものがない。

eスポーツが欧州サッカーやナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の事業全体に占める割合は、現時点ではわずかなものだ。だが、急成長を続けており、広告主らがターゲットとする視聴者層を魅了している。デロイトによれば、eスポーツの視聴者はミレニアル世代(18〜34歳)が75%、男性が82%を占めている。