オーストラリア人の男性が、北朝鮮政府を相手に「一世一代の大芝居」を打った。プロゴルファーと身分を偽り、北朝鮮のゴルフ大会に出場してしまったのだ。

ブリズベンのタブロイド紙「クーリア・メイル」によると、このエピソードの主人公は不動産会社勤務のモーガン・ルイグさんと、建設会社勤務のエヴァン・シェイさん。今年28歳で幼なじみの2人は、北京で開かれたポロ大会に出場した。

そこで2人は偶然、「第7回北朝鮮ゴルフチャンピオンシップ大会が開かれる」とのニュースを耳にした。二人は、半ば冗談で大会への出場を申し込んだ。それも「オーストラリアのゴルファー」だと偽って。

ところが、本当に出場が認められてしまったのだ。

「彼らはきちんとチェックしていなかったんだ」(ルイグさん)

2人は、オーストラリア人が公の場で着る緑の衣装を誂え、服には紋章も入れた。そして、北朝鮮に向かい、大会に参加した。

「120打も叩いてしまった。恥ずかしくて家族に言えないよ」
「下手くそでバレないかと心配になったが、ネパール大使の15歳の娘が最下位となったので、ブービー賞になった」(ルイグさん)

その後、2人は平壌市内のホテルに宿泊し、市内観光を楽しんだ後、無事に中国に戻ることができた。

「パスポートを返してもらう瞬間、ドキドキしたよ。返してもらえなかった人の話を聞いていたからね」
「北朝鮮がこんなに簡単に引っかかるとは思わなかった」(ルイグさん)

オーストラリアの各民放に引っ張りだことなり、やがてはCNNやBBC、インディペンデント、ワシントン・タイムズにも取り上げられるようになった。

このことは当然、北朝鮮の知るところとなった。激怒した北朝鮮当局は、二人に平壌に来てテレビカメラの前で謝罪することを要求した。しかし、ルイグさんは「収容所で強制労働させられるのはゴメンだ」と要求を突っぱねている。