矢野経済研究所の調査によると、2015年度の食品通販市場規模は、前年度比106.3%の3兆3,768億円と拡大傾向にあることがわかった。インターネット通販全体が拡大する中、食品も通信販売や宅配サービスなどの無店舗販売ルートで購入することが常態化しつつあり、市場が拡大している。

 従来は「取り寄せグルメ」などの需要が食品通販市場を牽引していたが、それに加えて日常分野における食品通販が大きく伸びている。これまで食品を取り扱っていなかった通販企業が食品の取扱いを強化し始めたり、オフィス通販に特化した企業がBtoCサービスに参入したりといった動きが加速し、市場の成長要因となっている。

 同研究所では、国内食品通販市場規模は、今後も年3〜5%程度の伸長率で推移し、20年度には15年度比で117.7%の3兆9,734億円(小売金額ベース)に拡大すると予測している。「この成長率を維持してショッピングサイトが拡大していくと、19年度前後にショッピングサイトと生協の市場規模が逆転する可能性もある」と展望している。