2015年に日本を訪れた中国人旅行客が電気炊飯器や温水洗浄便座を爆買いしたことは中国でも大きな注目を集めた。温水洗浄便座そのものは中国の企業も製造・販売しており、日本企業の製品よりも大幅に安い値段で販売されているにもかかわらず、中国人旅行客がわざわざ日本で日本メーカーの温水洗浄便座を爆買いしたことは中国の製造業関係者に大きな衝撃を与えた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 2015年に日本を訪れた中国人旅行客が電気炊飯器や温水洗浄便座を爆買いしたことは中国でも大きな注目を集めた。温水洗浄便座そのものは中国の企業も製造・販売しており、日本企業の製品よりも大幅に安い値段で販売されているにもかかわらず、中国人旅行客がわざわざ日本で日本メーカーの温水洗浄便座を爆買いしたことは中国の製造業関係者に大きな衝撃を与えた。

 また、中国人旅行客が日本メーカーの温水洗浄便座を買い求めたのは「使用する人の立場になって考え抜かれた設計や機能」が高く評価されたためであり、中国では「こうした設計や機能を生み出せるのは、日本人に匠の精神があるため」との分析も多い。こうした背景もあり、現在の中国では「匠の精神」は非常に大きな関心を集める言葉となっている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日中間にどれだけの矛盾が存在しても、中国人がどれだけ日本人を嫌っていても、匠の精神を持つ民族の代表と言えば日本人であり、「何事にも徹底して取り組み、完璧さを求める日本人の考え方は中国人にとって学ぶに値する」と主張する記事を掲載した。

 帝国データバンクによれば、2013年時点で創業100年を超える長寿企業は日本に約2万6000社も存在したが、記事は「日本にこれだけ多くの長寿企業が存在するのは、飽くなき進歩を目指して1つのことに打ち込み続けた結果」であるとし、こうした精進を続ける姿勢も「匠の精神」の考え方だと論じた。

 さらに、日本の多くの文化の基礎と源流は中国にあると主張し、「匠の精神」も中国に源があったはずと主張。日本人は中国に源を持つ精神を「匠の精神」へと昇華させたとしつつ、「ようやくぼっ興をむかえた中国は今のうちに匠の精神を取り戻す必要がある」とし、中国人が匠の精神を身につけることができれば中国人の民族的価値は大きく変化し、世界的に見ても非常に価値ある民族になることができるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)