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2016年11月16日から18日にかけて、パシフィコ横浜にて開催されている最先端の組込技術/IoT技術にフォーカスした総合技術展「ET 2016」「IoT Technology 2016」において、東芝はFPGAの複製や偽造を防止する技術などの紹介を行っている。

同技術は、汎用FPGAを手軽にセキュアにすることを目的に開発が進められているもの。具体的には、リング発信器をベースとした独自回路を用いて、回路を構成した際のデバイスのバラつきから、固有のPUF(Physically Unclonable Function:物理的複製困難関数)を生成することで個体識別を可能とするもの。RTLに記述するだけで実現が可能な点が特徴だとする。ただし、回路構成を変えると、IDが変わってしまうこともあり、どういった分野で、どれくらいのニーズがあるのかといった面や、最適な回路規模がどの程度なのか、といった部分でまだまだ調整が必要とのことで、今回、あくまで参考出展という形でデモ展示を行っている。

また、同社ブースでは、ディスコン(製造終了)になったLSIの再供給を可能にする「ディスコンLSI再生サービス」の紹介も行っている。これは、カスタムLSIやASICを新たに製造しなおす東芝情報システムのサービスで、回路図(Velilog/VHDL)がない場合でも、チップ本体から各回路層ごとに解析を行い、回路図を新たに起こすことも可能とのことで、この場合で6〜12カ月、回路図データがある場合では3〜6カ月程度で供給が可能になるという(アナログ回路が入ってくる場合は、12カ月以上を見る必要があるという)。

旧来の製造プロセスノードと異なるプロセスノードでの製造も可能だが、いずれにせよ、従来の製造工場とは異なるファウンドリを利用することになる点に注意が必要となるほか、カスタマが対象となる半導体デバイスの開発権利を有している必要があるという。半導体デバイスベンダ各社も、不採算製品のディスコンを進めており、今後、こうしたサービスの引き合いが高まることが見込まれることから、東芝情報システムでも、より多くの人に知ってもらい、保有在庫が尽きる前の1つの代替手法として活用してもらう機会が増えれば、としていた。

(小林行雄)