14日、米国でこのほど、空港を1人きりで徘徊(はいかい)している中国籍の81歳女性が見つかった。近年、海外での生活になじめない中国系の高齢者が増えており、社会問題化している。資料写真。

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2016年11月14日、米国でこのほど、空港を1人きりで徘徊(はいかい)している中国籍の81歳女性が見つかった。米中のネットユーザーやボランティアの尽力で北京へ戻ることができたが、事件の背景にはさまざまな問題が存在している。中国紙・南方都市報が伝えた。

女性は現在、北京の友人宅に泊まっているという。夫を早くに亡くした女性は、米国に渡った娘の子どもを育てながら中国で生活していた。12歳になった孫娘を連れて米国に移り住んだが、娘はとうに離婚。別の米国人男性と結婚しており、女性はまったく歓迎されなかった。その後、孫が女性の貯金を使ってネットで北京行きの航空券を買ってくれたが、出発までの3日間、1人きりで空港を徘徊していた。

近年、家族を頼って海外に移り住んだものの、現地での生活になじめない中国系の高齢移民が増えており、社会問題化している。米国は高齢者にとって生活しやすいとは言われるが、慣れ親しんだ土地を離れ、見知ったなじみの顔もなく、言葉にも不自由し、生活スタイルも食文化も異なる海外での生活に慣れない高齢者が少なくないという。

米パロアルト大学の専門家による調査では、米国に住む中国系高齢者は100人当たり15人が自殺願望を抱えていることが明らかになっている。(翻訳・編集/岡田)